親ガチャ
少し前に「親ガチャ」という言葉が流行ったかと思います。
Wikipediaによると、
親ガチャ(おやガチャ)は、生まれもった容姿や能力、家庭環境によって人生が大きく左右されるという認識に立ち、「生まれてくる子供は親を選べない」ことを、スマホゲームの「ガチャ」 に例えた日本のインターネットスラング。
ということらしいです。
でも、初めてこの「親ガチャ」なる言葉を聞いた時、自分の両親が「子どもガチャ」で大ハズレを引いてしまって、申し訳ないなと思いました。
子どもは親を選べない。とも言われますが、親もどんな子どもが産まれてくるかわからないではないかと…。
いくら親が愛情を注いで育てたとしても、立派な大人に成長するとは限らないし、どのような特性を生まれ持ってくるかも分からない。
自分は、両親には十分過ぎるほどの愛情を与えてもらったと思っている。何事も自分がやりたいことをやればいい。そのために助けが必要ならば、手助けを惜しむことはなかった。
しかし、自分はわがまま放題。親の心、子知らず。勝手気ままに生きてきて、就職しても長続きしない。食事に連れて行ったり、一緒に旅行へ行ったこともない。
50歳の手前で、仕事も辞めてしまい、障害年金暮らし。年金暮らしの親の大切なお金を援助してもらう始末。
少しずつでも返そうとしたが、一度受け取ってくれたが、「もうお金のことはいいから」と、受け取ろうとしない。
ごく普通の50代であれば、親に楽をさせて、育ててくれた恩返しをするのが当たり前だろう。
だが、ぼくはいつまで経っても、心配ばかりかけて、恩返しどころか、悩みの種になってしまっている。
「子どもガチャ」で、大ハズレを引かせてしまったことに、申し訳ない思いと、自分自身の情けなさが相まって、いっそこの世から消えて仕舞えば、親の心配事も消えるのではないかとさえ思ってしまう。
大ハズレの子どもで、ごめんなさい。