底なし沼
「罪悪感に押しつぶされる…」という記事を今月の初めに投稿したところ、どこをどのように伝わって行ったのかわかりませんが、160名以上の方が読んでくださり、35個もの「スキ」をいただいています。
フォローしてくださっている方も少ないですし、膨大な数の記事が掲載されている「note」の底辺に埋もれているような記事に、どのようにして辿り着いてくださったのかの見当もつきませんが、私の記事ではなかなかこれほどまでの反響をいただくことなど、ほとんどなかったので驚いております。
そして、あのような記事を読んでくださった方、ついでに他の記事まで読んでくださった方、わざわざフォローまでしてくださった方、本当にありがとうございます。
私の持っているスマホくんは、滅多なことでは音をあげたりしない子なのですが、その記事を上げてからは、毎日1回は必ず「ピコリンッ♪」と鳴くようになり、待ち受け画面を見ると、noteからの通知が映し出されています。そのたびに、うれしくも切ない気持ちになります。「こんなダメ人間の文章を、わざわざ時間を割いて読んでくださり、リアクションを残していってくださる…」。自分が書いた文章で、人を動かすことができるなんて、まったく実感できないのですが、それでもこのnoteの世界の中では、ぼくは確かに存在できているんだ。と、わずかながらの自信とありがたい気持ちで、涙が込み上げてきます。
『底なし沼』
「発達障害」という、言い訳を手にしてからは、障害者雇用で働けれればいいなと考えて、障害者就業・生活支援センターの支援を受けながら、ハローワークに通って仕事探しをしていましたが、結局どこも面接にすら進めない状況が続き、仕事を探すことを辞めてしまいました。
そして、障害年金をしっかりといただいて、市県民税を免除され、ただでさえ安い市営住宅の家賃さえも減額してもらい、人との関わりを最低限に抑えた生活を過ごすようになりました。
しばらくの間は、家の中にある衝動買いの無駄金を使って買い漁っては、放置されている「物」を、某フリマサイトで売っていき、そこそこのお金が手に入ってくるのをいいことに、自由気ままに過ごしていました。
それでも、働いていた時や、傷病手当・失業給付を受けていた時と比べれば、自分が自由に使えるお金というのは、明らかに少なくなっています。食費・日用品・電気代・ネットサービスなどを支払うと残りはわずか…。
今までの生活水準のままでは、当然、お金は足りなくなっていきます。
頭の中では分かっているつもりなのですが、生活水準を下げるということは、なかなか容易にはいきませんでした。
もともとが、お金はあるだけ使ってしまう人間です。50歳を過ぎていて、貯金をしたことがない。「欲しい」という衝動に駆られると、買わずにはいられない。1年後、10年後、30年後と、先を見越した計画が立てららない。
『将来、後悔をしないために、今を我慢する。』ということができない。『今、後悔したくない、将来のことはその時になればなんとかなる。』
明らかに、正常な考え方ができません。ASDとADHDの特性が複雑に絡み合った、判断能力の欠如。
自分自身ではコントロールすることができないのです。情けない…
ナンバーズなら当たる確率高くないか?
オートレースで万車券当てたらデカいな。
そんなことを考えて、今までやったこともなかった、ギャンブルまで始めてしまう。
当たらないことはなかった。しかし、投資した分を取り戻せるはずもなく、次の年金支給日までの残金は、見る見るうちに減っていった。
わずかばかりの定期預金を解約。
ポイント投資でコツコツ貯めた、一株株主の株も売却。
懸賞で当たった、QUOカードも金券ショップで換金。
お尻に火がついた状態でも、無駄遣いは止められなかった。
3個セットの方が、お得だからいいよね。
この前買ったものより、こっちの方が安くて性能も良さそうだから、こっちに乗り換えよう。
これって、この前買ったんだっけ?買ってなかったかもしれないから、とりあえず買っておこう。→(家へ帰ってみると)あれ?この前買っておいたんだ!まぁ、どうせ使うんだし、いいか。
あそこのスーパーで、この前まで売ってた商品、置かなくなっちゃったな。→ Amazonで売ってるじゃん!1ケースで買っておこう。
わずか、数百円、数千円の無駄遣いの積み重ねが、1万円、2万円となっていく…
挙げ句の果てには、スマホのまとめて払いや後払いPaidy。
今や、カードが作れない人間にも、後払いができるシステムができてしまっている。
手元の現金か、銀行の預金がなければ買えないはずなのに、自己破産歴のあるブラックな人間であっても、後払いや分割払いができてしまう。
ゴキブリホイホイに引き寄せられて、身動きが取れなくなり、死んでいくゴキブリの如く。
この社会は、あくまでも経済を回すためにできている。個人よりも、企業利益の方が大切。甘い罠に引っ掛かる馬鹿を救おうなんて考えちゃいない。
賢くなければ、この社会の中では生き残れない。ぼくのような、自分をコントロールする術を知らない馬鹿は、どのような形にせよ淘汰されていくしかないのだ。あくまでも自己責任。社会は守ってくれなんかしない。
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