【事例付き】D2C事業でのブランドストーリーの創り方
▶︎目次
・ブランドストーリー解説（前編）
・ブランドストーリーの創り方（前編）
・D2Cブランドストーリー事例（後編）
《はじめに》
近年、EC市場の成長と共に、中間業者を介さずに消費者に商品やサービスを届けるD2C事業が注目されています。D2C事業において、自社のブランドストーリーを構築することは、顧客との信頼関係を築き、事業を成功に導くために非常に重要です。
本記事では、D2C事業を支えるブランドストーリーの創り方について解説します。
《1. ブランドストーリー解説》
1.1 ブランドストーリーの生まれた背景
従来の画一的な商品ではなく、消費者が共感できるストーリーを持つ商品やサービスを求める声が高まっています。ブランドストーリーは、単なる商品の説明ではなく、消費者に商品やサービスを通してどのような体験を提供するのかを伝えるものです。
1.2 独自の顧客体験を提供する世界観
D2Cブランドは、自社が提供する商品やサービスを通して、独自の顧客体験を提供する必要があります。そのためには、世界観を明確に定義することが重要です。世界観とは、ブランドが持つ価値観や理念、目指す方向性などを指します。
《2. ブランドストーリーの創り方》
2.1 ユーザーのキャッチアップ
D2Cブランドにとって、顧客との共感が重要です。そのためには、まず顧客を理解することが重要です。顧客のニーズや課題、価値観などを調査し、共感できるストーリーを創りましょう。
【事例】
DINETTE “Believe In The Power Of Girls”
DINETTEは、女の子の「好き」や「ワクワク」を応援するD2Cブランドです。
ブランドストーリーは、「女の子はもっと自由に、もっと自分らしく輝くべきだ」という想いから生まれました。
ターゲットとなる女の子たちのニーズや価値観を深く理解し、共感を呼ぶストーリーを構築することで、多くの女の子たちから支持されています。
GREEN SPOON "たのしい食のセルフケア文化を創る"
GREEN SPOONは、手軽に健康的な食生活を送れるように、栄養バランスの取れたミールキットを届けるD2Cブランドです。
ブランドストーリーは、「食を通じて、心と体を健やかにする」という想いから生まれました。
ターゲットとなる忙しい現代人たちのニーズや課題を理解し、共感を呼ぶストーリーを構築することで、多くの顧客を獲得しています。
2.2 感情と論理に訴えかけるストーリー
ブランドストーリーは、感情と論理の両方に訴えかける必要があります。
感情に訴えるためには、共感できるストーリーを創ることが重要です。顧客が抱えている悩みや課題に共感し、解決策を提案することで、顧客の心を動かすことができます。
論理に訴えるためには、商品やサービスの機能やメリットを明確に伝えることが重要です。顧客がなぜその商品やサービスを選ぶべきなのかを理解してもらうことで、購買意欲を高めることができます。
ブランドストーリーを示す素材
・キャッチコピー
キャッチコピーは、ブランドストーリーを簡潔に表現する重要な要素です。
顧客の心を掴むような、印象的なキャッチコピーを考えましょう。
【D2Cの中でも優れたキャッチコピーの例】
“「あったらいいな」を叶える”
“プロが提案する、あなたらしさ。”
“ワクワクおやつの定期便”
Webサイト
Webサイトは、ブランドストーリーを伝える重要な場です。
商品やサービスの説明だけでなく、ブランドの理念や世界観を伝えるコンテンツを充実させましょう。
SNS
SNSは、顧客とのコミュニケーションツールとして有効です。
ブランドストーリーを伝えるような投稿を定期的に行うことで、顧客とのエンゲージメントを高めることができます。
《3. D2Cブランドストーリー事例》
3.1 例1）ヘアケア・スキンケア「BOTANIST」
世界観：自然の恵みを活かした、心と体を満たすヘアケア・スキンケア
ストーリー：植物由来の成分にこだわり、髪と肌に優しい商品を開発。環境にも配慮したサステナブルな取り組みも行っている。
3.2 例2）メンズファッション「FABRIC TOKYO」
世界観：自分に合った服で、オンもオフも充実させる
ストーリー：体型に合わせたオーダーメイドスーツを提供。高品質な生地と確かな技術で、顧客に満足を提供している。
3.3 例3）レディースファッション「COHINA」
世界観：毎日をもっと楽しく、彩り豊かに
ストーリー：トレンドを取り入れた、着心地の良い服を提供。顧客一人ひとりの個性を引き出すようなデザインを心がけている。
《4. まとめ》
D2C事業において、ブランドストーリーは顧客との信頼関係を築き、事業を成功に導くために非常に重要です。
ユーザーのニーズや課題を理解し、共感できるストーリーを創ることで、顧客の心を動かすことができます。
また、感情と論理の両方に訴えかけるようなストーリーを創ることで、より効果的なブランドストーリーを構築することができます。
ぜひ、心がけてみてください🌸
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