夫婦の絆
子どもにとって親は最も重要な人間関係である。
子どもは親に認められたい、
愛されたいという気持ちが強く働く。
言い換えれば、子どもは親の人生に参加していることになる。
親は子どもを安心させたいと考えるならば、
まず夫婦仲を良くすることである。
和気あいあいとした家庭で育てば子どもは、
この世の中はいいところだと思えるようになるだろう。
夫婦の仲が悪ければ、子どもにとって、
家庭は劣悪な環境と言わざるを得ない。
デンマークは国民の幸福度の高い国である。
そして子どもを大切にする国でもある。
そんなデンマークの離婚率は50%に近い(北欧は総じて離婚率が高い)。
日本とは福祉制度が違うとはいえ、夫婦関係の悪化は、
自分のため、子どものために我慢しないお国柄であるが、
「限界効用逓減の法則というものがある。
たとえば、なにかおいしいものを食べたとして、
1回目に食べた時が一番美味しく感じ、
数回になると慣れて飽きてしまう、
というような「満足度の低下」のことである。
結婚生活も同じである。1年目は楽しいけれど、
3年、5年と経っていくうちにお互いに飽きてしまうのは、
人間の性質的に仕方ないことかもしれない。
夫婦は、互いが成長しなければ、破綻するリスクに満ちている。