木賊色 Tokusa-iro
八月の最後の週末ももうそろそろですね〜。
早く来いと願った八月も、もう終盤。本州では早くも秋の色がちらほら見え始めることでしょうなぁ。
さて、本日の記事をもって徳之島の作品は一旦終わります。
今回は少し長めです。
ホシズナワカバグモ Oxytate hoshizuna
これもよく見かける蜘蛛。
この時は葉を劇場のような雰囲気で撮影しました。
ってのも、蜘蛛は集団で狩りをするのは聞いたことないなぁ〜なんて考えてたもので。
いつだってソリストな肉食動物。生き様も実に美しい。
ルリタテハ Kaniska canace
翅開いたところをちゃんと見てなくて不安ですが形状的におそらくルリタテハだろうと判断しました。
タテハチョウは表側の目の覚めるような美しさで有名ですが、それが見れるのは縄張りをアピールしてる時と飛翔、採蜜中。
その勿体ぶった感じがとっても好きで、昼間に見かけた時はいつも観察してしまいます。
アマミヤマシギ Scolopax mira
これ、実はとっても面白いエピソードがありまして。
いつも通りの道で下山中、この鳥と出会いました。
まぁいくら警戒心が薄いとはいえ普通の生き物、特に鳥は一定の距離を保ってくるわけですが・・・どう言うわけかこの個体は徐々にこちらに向かってくるではないですか。
何事よ・・・とか思いつつも、驚かすのは嫌なのでじーっと立ち尽くしていたら、5m、3m、とどんどん近づき・・・
終いには僕の足元まで来て、何をするかと思いきや
嘴で足袋を「ツンツン!!」と突いてきました。
「えぇ・・・」と呆気に取られていたら、その場で急に羽ばたいて僕の顔面に飛翔。
尻餅をつく僕を尻目に横の松の木に飛んで行った・・・んですが強風に煽られ、枝にうまく着地できず、
茂みに落ちる音と共に、消えるヤマシギの影・・・。
結局彼(彼女?)が何をしたかったのかさっぱりわからず、頭にハテナをたくさん浮かべながら車に到着。
皆さんはこのアマミヤマシギの不可解な行動、どう考えますか・・・。笑
車に撮影機材を乗っけた直後、
サカモトサワガニ Geothelphusa sakamotoanus
出てきました(笑)
今回あまりサワガニと出会えなかったのもあり、せっかくなのでもう一度機材を組み直し、撮影。
沖縄の個体より随分と橙色が強いですねぇ〜。
この日は最終日ではなかったのですが、翌日は夕方から朝まで降水確率100%でしたので、夜は行きつけのBARへ行って昨日のヤマシギの話で盛り上がりました🎶
ズアカアオバト Treron formosae
BARに行く前に、お世話になってる駄菓子屋さんの前でアオバトを発見。
撮影する僕が物珍しかったのか、通りがかった地元の野球少年ら数人に「何してるの?」「僕も撮影できる!!」と猛攻撃を喰らい、カメラをあっちゅー間に奪われました・・・(笑)
「こら〜人のカメラ持って走るなー!!」
と冗談まじりに怒ってみはすれど、あんな楽しそうな笑顔見せられたら怒る気力も失せますわ(笑)
この美しい、徳之島という島で生まれ育った子供たち。
彼らを微笑ましく見守る、生まれ育ってきた駄菓子屋のおじちゃん。
ちょっと感動で泣きそうになりながら子供らに撮影モデルをお願いしました。
「お菓子奢ってくれたらいいよ!!!」と生命力の強さ(笑)を見せられ、ありがたく撮影し、約束通りお菓子を買いにおじちゃんの店へ・・・
って、コーラそんなでかいの飲みきれんやろがい・・・。
「ありがとう、いい写真撮れたよ。」と言い終わらないうちに戦利品を手にダッシュするやんちゃ達。
あぁ、コーラを持って走ると開ける時・・・・と言いかけ、
「言わんこっちゃない・・・。」
桶をひっくり返したような大笑い。
ベトベトの手で鼻をほじりながら「明日は野球の試合があるんだ!」と楽しそうに笑う笑顔。
あの子たちはもう中学生。
今でも野球をやっているのかなぁ〜元気かなぁ〜
と、「徳之島」という名前を見るたびに思い返してしまいます。
徳之島の記事は一旦終わり。次からは奄美大島です。
さてさて、どんな生き物が見れるのかお楽しみにしててくださいまし。
週の後半突入ですね。皆様もどうかお体ご自愛くださいませ。
では、ご機嫌よう。
1,2枚目:Laowa Zero-D 12mm f2.8
3~5枚目:Carl Zeiss Milvus 100mm f2