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簡体字↔︎繁体字にはトラップが多すぎる

主に中国の大陸で使われている簡体字、台湾や香港、マカオ等で使われる繁体字、そして日本で使われる漢字が全然違う問題は、中国語学習者なら誰しもぶち当たる壁かと思います。

例えば日本語の「豊」の漢字の簡体字は「丰」、繁体字は「豐」。
日本語の「広」の漢字の簡体字は「广」、繁体字は「廣」みたいな感じ。

まあ日本人からすると、まだ繁体字の方が日本語に近くてぱっと見で理解できるかもしれません。

ところが、一度簡体字に慣れた状態で中国語のカラオケに行くとだいたい繁体字(私が留学していた頃は)の字幕なので、読みづらくて苦労した記憶があります。

最近の出来事ですが、簡体字の罠にハマったのが「芸」という漢字について。

私がSNSでチャン・イーモウ監督のことを「張芸謀」と日本語で表記したところ、中国人の妻から「漢字が間違ってるよ」と指摘が。
一応調べたんですが、誤りはありません。

妻にどこが間違っているのかを聞くと、「芸」は野菜じゃないか?とのこと。
頭の中に???が浮きましたが、よくよく調べると意味がわかりました。

日本語の「芸(げい)」の簡体字は「艺(yi4声)」です。
ここまでは私も知っていたんですが、実は簡体字の中にも「芸」という字が存在し、なんと日本語の芸とは全く違う意味になるそうです。
アブラナ科の植物を指す言葉だそうです。ちなみに読み方はyun(2声)。芸香(ヘンルーダという植物のこと)、芸薹(なたね)という形で使用します。

自分でも書いてて何が何だかわからなくなってきます^^;

知ってたつもりでも思わぬ罠が潜んでいるので、簡体字と繁体字の変換には注意が必要です。


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