見出し画像

飼い猫のために仕事を休んだ話

ペットのために仕事を休みますか?

私は休みました。
15年連れ添った一匹の猫のために。
人生の半分以上を一緒に過ごしてくれた
大切な家族のために。


2018年の今頃に計3日。通院2日と火葬で1日。
火葬翌日は出勤しました。

規則正しく、なおかつ朝早くから
人間を起こしにくるタイプだった我が家の猫たち。

ごはん用の器が一つ減ったとき。
眠りについた小さな家族へ花を手向けるとき。
火葬場の煙突から空へ昇る煙を見たとき。

「もう居ないんだ」と実感します。
その度に泣いたり、目の前の光景が現実に思えなかったり。火葬の手続きをしたり。

これを繰り返してきました。


前もって数日分の休暇を申請する際に
本当の理由を伝えるか少し迷いました。

もう先は長くない
今日かもしれない
理解できている"つもり"
でも声に出したくない

私の出した答えは"上司だけには正直に伝える"ということ。
(周りに気を遣われたり報告するのが嫌だった)

「文句あんなら辞めてやるよ!」ぐらいの
意気込みでしたが、普通に了承いただきました。

融通を利かせてくださった
当時の上司には大変感謝しています。


ペットの飼育を始める理由は
人それぞれあると思います。

偶然の出会い、知人の紹介、
保護猫・保護犬活動を見て、などなど。

飼い主の責任とは何なのでしょうか。

ペットにどれだけの
時間とお金と愛情を費やせますか?


個人的な考えです。
生き物は飼い主を選べない。
だからこそとことん手を尽くす。

道徳の授業や授業参観日に大人も含めて
学んでもらうのもありなんじゃないの?
なんて時々考えたりします。

写真は沢山あっても、動画はそんなにないので、
動画をもっと撮っておけばよかった。
これは後悔しています。

写真と動画で記録を残す。
ちょっとしたアドバイスと反省です。


米津玄師『vivi』の歌詞の一節。
後々の私に響きました。

あなたへと渡す手紙のため
いろいろと思い出した
どれだって美しいけれども
一つも書くことなどないんだ

床で寝転ぶ私を避けずに踏んでいく。
キッチンに立つ私の肩まで爪を立てて登る。
若々しい表情で虫を追いかける。
テーブルの上の特等席でごはんを待つ。
砂をかくような仕草で人を起こす。

真っ白で丸くて小さな手。小顔に長い髭。
長くまっすぐな尻尾。複雑な毛の色。

最期まで綺麗で可愛いらしく気高い姿。

一緒に居てくれてありがとう。

♯猫の日

いいなと思ったら応援しよう!