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初アイスバス②Wim Hof Method 実体験編

Wim Hof MethodのアイスバスWS(ワークショップ)の後編、今回は自分自身がどのような体験をしたのかを綴っていきたいと思います。

WHM WSの目的

■アイスバスが一番の目的ではなかった

前回も書きましたが、やはりWim Hof Method WSといえばアイスバス(氷風呂)!
というのが一番の目的であり、インパクトがありますよね。

2℃の氷風呂!

でも実は今回のWS、約7時間あり、アイスバスに入ったのは開始後5時間経過した頃なのです。
そう言うと、
「5時間ずっと身体を温めるための運動をするの?」
とよく聞かれるのですが、実際に身体を温める運動をするのはバスに入る直前です。

これね!

では開始から5時間ものあいだ、いったい何をしてるのか?

その5時間にはランチタイムも含まれますが、
ほとんどがアイスバスに入るための準備、つまりマインドを整えることをしています。

そして私には、アイスバスに入る前のこの時間が、バスそのものよりも、ものすごいインパクトがありました。

WSの流れなどについては前回のブログをご参照ください。

まず私が今回のWSになぜ参加しようと思ったのか、理由が2つあって、

1つは、私の呼吸法の先生・Toshiさん(児玉俊彦先生)主催というのが前提にあります。それは、先生に対する信頼感が大きいということなんでしょうね。だいぶクレイジーなことだけど、先生が勧めるならやってみるかって感じ。勧める人が彼じゃなかったらやってないです。きっと。

それをふまえて、2つ目の理由はなんとなく今、いろいろ行き詰まってることがあって、「意識が変わる」「ステージが上がる」「コンフォートゾーンを抜け出せる」というキャッチコピーに惹かれ、期待があったからです。きっとこのWSへのチャレンジを決める人は、何かしらそういう期待があるんじゃないかと思います。

結果的なことをいきなり言ってしまうと、私は今回このWSで
期待していたことと全く違う方面で、ものすごく大きな気づきがありました

このWSを選んだ理由は、私の考え、思考とは別のところが引き寄せたからだったんだと、後になってわかったという感じです。とにかくやってよかった。それに尽きます。

■ブレスワーク(呼吸法)

正直、ここまでとは思ってなかったです。
今までもWHMのブレスワークをYouTubeで見て行ったり、Toshi先生から教わってやったりもしていましたが、実際のWSでのブレスワークは、想像を遥かに超えていました。
呼吸法を学び始めて3年、現在はそれを伝える仕事をしていますが、呼吸でここまで意識変容が起きるというのは本当に驚きでした。
呼吸ってすごい……、心底思いました。

ヨガの呼吸法をされている方は「バストリカ」という呼吸法をご存知の方もおられるかと思います。かなり強く激しい呼吸を続けた後に息止めをするもので、これは意識が遠くなるような、えも言われぬ恍惚感を得ることがあります。私も好きな呼吸法です。

今回の呼吸法はそれに近いものがあり、仰向けの姿勢で、初めは穏やかなブレスワークをしていきます。
そしてそれがインストラクターの誘導のもと、だんだん、だんだんと強いものになっていき、息止めも長く深くなっていきます。
強い呼吸を数分続けた後に息を止める、というのを1ラウンドとして、確か全部で6ラウンドだったかな。
最後になるにつれ、もう、わけが分からなくなってくる感じです。

■ブレスワークで私に起きたこと

私の感想をいうと、
たぶん3ラウンドめくらいで足がどっかいきました。感覚がなく、もう存在しないような感じ。
その次くらいで、手が突然バラけていくような感覚が起きます。ロボットのプラモデルのパーツが1つずつ外れていくような。両腕が痺れ、そして勝手にブルブルと動き始めます。止められない。制御不能で、どこかに行きそうで、でも頭ではそれをすごく嫌がっていて止めようと必死になってる。

どんどん深い呼吸になり、誰かを想うような誘導をされた時に、大声で泣き叫ぶ人が出てきました。私自身も泣きそうになってきたり、
どこからか、この会場からなのか自分からなのか全てからなのか、なんだかわからない大きな大きなエネルギーが湧いて包まれているような感覚。もう別世界に入っているような感じです。

そのうち手がお腹を抱えはじめ、頭はもう何も考えられなくなって、でもその手が動くことを頭が拒絶していて、身体と思考が闘いをはじめます。今まで生まれてからずっと思考に従順だった身体が、命令を無視して暴れ出し、止められない。パニックです。

そして私は私の下腹部を強く抱きしめて丸く固くなり

そのまま息を止め
意識が遠のいていきました


なんとなく覚えているのは、
頭の中は曼陀羅のような美しい眩い世界が広がっていて
ただただ穏やかで
もういいよ
そんな感じでした。
息をしているのか止めているのか
生きているのか死んでいるのか
自分がどこにいるのか
自分は存在しているのか
よくわからないような感覚


そうそう、その時、無意識に笑おうとしたんでしょうね。
私は笑うのが好きだから、気持ちがよかったから笑いたかったんだと思います。
でももう、まったく身体が言うことをきかない。
全力で顔の筋肉が下へ下がって、もう頬が全部地面に落ちてしまうんじゃないかと思うくらい、すごい力で笑うことを身体が拒否していているのを遠目でみていました。

私は
自分のお腹を
何かから守るように強く抱き
笑うことを許されず
一切の思考が停止して

気づいた時、お腹を抱えて思いっきり泣いてました。

■気づき

思い出したんです。

このWSに参加する3日前、産婦人科に健診に行ったことを。

私は数年前から子宮筋腫があって、その検査と子宮頸癌健診に行き、そして医師にこう言われたんです。
「筋腫がかなり大きくなっているから、出産を考えておられないなら、
子宮を全摘出することを考えていきましょうか」

その時私はなんの感情も湧かず
「もう出産の予定はないし、子宮がなくなっても卵巣があるからホルモンバランスが急に崩れることもないし、なんなら生理がなくなって楽になるやん」
と気楽に思いました。

私はわりとボーイッシュないでたちをするのが好きなんですが、それには女性に見られることへの恐怖心が元々あって
自分の中の女性性を隠す
という意味があり、自分が女性であることを否定している部分があったと思います。だから子宮がなくなることも、なんなら「せいせいするわ」くらいに思っていた節があったのかもしれません。

ところがこのワークで、私の身体は、全力で子宮をなくすことを嫌がっていて、真面目に捉えようとしない私に、笑顔を許さなかったんです。
笑ってる場合じゃないだろう!
笑ってごまかすな!
子宮はここにある!

■ここに来た理由

もう1つ思ったこと。

その時私の横には、第一子の長男がいました。
私の子宮から生まれた命が、ここにいて、同じ呼吸法をしている。
だから私は今回、この子とここに来たんだ。
そう思いました。

この話をインストラクターのRensに話したら、
「子宮筋腫は寒冷暴露で小さくしていくことができる」
と言ってくれて、
私がここに来た理由を確信することがでました。

私は自分の身体に無頓着で、子宮筋腫があると聞いたのは2年半も前で、それからずっと健診せず放置していたんです。
それが、たまたまここに来る3日前に行ったことに意味があったんだと思いました。

だから私は、アイスバスに入る明確な理由を見出したので、入る時に恐怖感は全くありませんでした。最後の仕上げ、くらいの気持ちでした。

冷たかったですよ?そりゃあもう、めっちゃ!笑
そんだけいろんなことがあったけど、
いややっぱムリかも!私だけリタイアするかも!
って思うくらい寒かったですww  最初はね。
でも
「身体に任せる、諦める、手放す」
とRensがずっと言ってくれていて、1分くらいじっとしてたら急に何も感覚がなくなって、手放したら楽になりました。

楽になった瞬間

■大切にしたいもの

私はもうすぐ48歳になりますが、自分の身体の声をほとんど無視して生きてきました。
それは自分の身体の声を聞くと精神が崩壊してしまうことがあったから、「わたし」を守るために精神離脱して切り離してきた結果、それが私として無意識に生活するようになっていたのだろうと思います。

まさかアイスバスのワークショップで、自分の身体とここまで向き合う羽目になるとは思ってもみなかったです。

最後の瞑想の時に、
何かをするための精神的な向上、みたいな高尚なことを外側に探そうとしてる場合じゃないんだと。答えは自分の中にあるんだぞと。
まず、自分の身体と繋がりなさい
そう言われたような気がしています。

■家族や友人

子宮全摘のことを夫や息子たちに話した時、夫も息子も予想外にしんみりしてくれたんですよね。
「子宮が無くなったら避妊しなくていいと喜ばれた」なんて酷いパートナーの話も聞いてたんですが、私の夫は残念そうでした。それを見てもまだ
「あはは〜!大丈夫、大丈夫〜♪ 」
みたいに話していたんですが、
このWSの帰りに長男と今回の気づきについて話したら、
やっぱり母が子宮をなくすというのは息子にとってショックだったようで、小さくして手術しなくて済むなら頑張って!と喜んでくれました。

この話をしたら、「私も子宮筋腫ある・あったよ」と教えてくれる人がわりとおられることに驚きです。
子宮筋腫は出血や痛みなどの症状がなければ特に取らないといけないことはなくて、お腹の中にずっとあっても問題はありません。
私の場合も、医師にはどちらでもいいと言われていましたが、大きいのが2つあること、生理の出血量が増えていることなどの理由で、摘出も考えてみては?という提案でした。

筋腫を摘出した人、まだお腹にある人、小さくなった人、無くなった人、石灰化したよって人もいました。子宮を全摘した人もいました。
それぞれの理由、選択肢を聞かせてもらい、本当に感謝しています。
そして多くの方に言われたのは
「簡単に失くしちゃいけない」
ということ。

寒冷暴露がこれからどんな効果をもたらしてくれるのか、何にも効果がないかもしれない。でも大切なものだという意識と、ありがとうの気持ちで、これからも冷水シャワーをお腹にかけていきたいと思います。

そしてもし今後、摘出することになったとしても、その時は今回のようにテキトーな感覚ではなく、
ずっとお腹にいてくれたこと
大事な子どもたちを育んでくれたこと
たくさんの感謝を込めてお別れできるようになっていたらと思います。

WHMに導いてくれたToshiさん
素晴らしい体験をさせてくれたRens
お二人の温かい雰囲気、空気感だからこそ信頼して、安心して身を任せられたんだと思います。本当にありがとうございました。

次回は2月2日に今日と同じ基礎編と、翌3日に中級編が淡路サンアシュラムで開催されるそうで、アドバンスにすぐ申し込みました。
詳細、申し込みはこちら↓(アドバンスはほぼ満席らしい)

勢いで申し込んだけど、日が近づいてくるとだんだん怖気づくような気がしてますw
まだそんなに寒くないからなんも考えてないけど、2月やで2月w

Wim Hof Method ワークショップについての詳しいHPはこちら


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田靡みきの呼吸法

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