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【リバー、流れないでよ】記憶力チャレンジ(答え合わせ編)
一度観ただけでどこまで正確に記憶できているのか?
答え合わせをするのは、読んでくれたアナタです!
間違いがあったらコメントで教えてください。
(THE 他力本願)
…と書いてましたが、監督のインタビューを読んだ限りではどうやら私はループ回数を間違えていたらしく、しかし誰も指摘してくれませんでした。(ぴえん🥺)
アマゾンPrimeVideoに来てくれたので、自分で答え合わせしようと思います。
間違った記述には「打ち消し線」を、
不足していた記述は「コード形式」を使用します。
▼注意:
初見時の面白さが完全に奪われるので
まだ観てない人は絶対に読んではいけません。
🚨🚨🚨 #ネタバレ 🚨🚨🚨
▼記憶力チャレンジ:
神社でお参りする不思議なファッションの女性
給仕に忙しいミコト
なぜか先輩から優しくされるタク
連載に苦しむ作家
機嫌よく鍋をつつくノミヤとクスミ
風呂に入るスギヤマ
タクシーを見送る女将と番頭
昼食を済ませて休憩に入るタク
熱燗を用意するチノ
川を見つめるミコト(*確かここでタイトルが出る)
書きながら悩む作家逆流しているように見える川(*たぶん逆再生)
1
ミコトと番頭は食器を片付ける
「娘に彼氏ができてね…」
*ここで逆流している川が映像に映る(逆再生)
2
ミコトと番頭がループを疑う
「娘さんに彼氏できましたよね!」
3
ミコトと番頭と女将とチノでこれがループだと確信する
*ここで本館に居たエイジが顔を見せて最初に「ループ」という語句を使う
4
チノの熱燗の場所で女将がスピーチする
「何があっても、お客様をケアしましょう」
5
女将は周辺の聞き込みに出る
番頭は作家に説明に行く
ミコトとチノで、ノミヤとクスミに説明する
「雑炊が食べても食べても無くならないんだよ」
「もう飽きちゃったよ」
「熱燗がないと締まらないよ」
6
チノがぬる燗を、ノミヤとクスミに振る舞う
ミコトが味変用に調味料を案内する
ミコトが初期位置を、ノミヤとクスミに説明する
*ミコトは時給計算の心配をする(笑)
7
ミコトとチノは番頭に頼まれて作家への説明に参加する
「原稿を書いても書いても消えちゃうんだ。締め切りに間に合わないよ」
「原稿も書けませんが、締め切りも来ませんので😇」
8
3人の説明で作家がループを理解する
むしろループを作家は歓迎する
「あーもう書かない書かない。ゆっくりするよ」
*エイジが本館で作戦会議してるから後で来いと声をかけてくる
9
ミコトとチノと番頭が一息ついているとスギヤマが風呂から出てくる
「きゃー」
「先生と話をさせろー」
*スマホで検索しても全くニュースもSNSも反応ないので局所的なのものか
*チノはその日の朝に推しのアイドルの卒業ニュースに傷心したことを思い出して凹む
10
スギヤマを風呂に閉じ込めて内線番号を教える
11
ミコトとチノは男達にスギヤマの対応を任せるエイジが次のターンで説明するから本館に集まれと指示を出す
謎の女がミコトとチノに声をかける
「あのー、どなたかエンジンに詳しい方はいらっしゃいませんか」
「ちょっとそういう者は…」
「あー、だったら、全然大丈夫です。失礼しましたー」
*女将が次のターンで説明するから本館に集まれと指示を出す
12
ミコトたち4人と料理長が本館の3階でエイジから説明を受ける
料理長がリープとループの違いを質問をして時間を使い切る
「リープは過去に戻ることで、それを繰り返すのがループです」
*雪が降り始める
*料理長は夜の客が来るのか心配する(笑)
13
ミコトたち4人と料理長が本館の3階でエイジから説明を受ける
どうやら貴船周辺だけがループしていることまで判る
ノミヤとクスミも本館に来て説明を求める
「もう一回説明しろ」
*「雪の状態が変わっているから世界線がズレているのかもしれない」
14
ミコトたち4人と料理長とノミヤとクスミとエイジが本館の玄関で会議する
裸なので扉から入れてもらえないスギヤマ
時間が進み出した時に備えて破壊行動や喧嘩は止めましょうと合意する
エイジはこれからも原因究明に動くと宣言する
*料理長はトイレの心配をする(笑)
15ミコトはこのターンはサボることにする
作家が壺やPCを川に捨てて遊ぶ
ミコトに叱責されて作家が反省するノミヤとクスミが喧嘩を始める
「え?もう?早くない?」
*ミコトは障子に穴を開けようとして時間切れになる
●(ここのループを飛ばしていた、正しくは16)
ノミヤとクスミが喧嘩を始める
「え?もう?早くない?」
*ノミヤとクスミの喧嘩の原因は不明
*スギヤマは暴走して作家の部屋に行く
16(正しくは17)
ノミヤとクスミが喧嘩を続ける
周辺の家で殺傷事件が起きて血まみれの被害者が逃げてくる
タクシーが事故に遭った話を女将が聞きつける
騒ぎでタクが目を覚ます
「どしたの?」
17(正しくは18)
ミコトがタクにループの現状を説明する
タクのフランス修行の話になる
*ミコトは自分がループの原因だと告白する
18(正しくは19)
ミコトとタクが今後について話す
「なんで言ってくれなかったのよ」
「俺だってまだ悩んでるんだよ」「ごめん多分わたしのせいでループしてるの」
*「あんたフランス行くから時間を戻してと水神様にお祈りしたの」
*「どうやったら戻るの」
*「知らない。なんかやだ。もうちょい喋りたい。ずるいよ自分だけ」
●(ここのループを飛ばしていた、正しくは20)
*「修行って何年?」
*「十年くらいかな。ぼちぼち料理長と女将さんに言わないと」
*「時間は動かないよ、私が祈らないと。一生こうしてようよ。永遠に」
19(正しくは21)
ミコトが水神様へ「時を止めて」と祈ったことをタクに告白する
*「デートしてよ。でも2分しかないから喋るくらいしかできないかw」
*「ミコトちゃんが時間を止めてくれたおかげで考える時間が作れて良かった」
チノがそれを聞いてしまう
20(正しくは22)
チノが番頭とノミヤとクスミに「ミコトの能力が原因」だと話す
21(正しくは23)
ミコトとタクが逃げて下手の階段でNetflixを見る
22(正しくは24)
ミコトとタクが逃げて上手で通行人を殴る
23(正しくは25)
ミコトとタクが自動車を盗んで逃げる
24(正しくは26)
ミコトとタクが川を越えて逃げる
向こう岸で猟師に会って天狗だと戯ける
25(正しくは27)
猟師が銃で自殺する銃声が響く
作家が身投げして自殺する
ミコトは時を動かすことを決意する
*雪がなくなる
26(正しくは28)
作家は実験で自殺したことを詫びる
*番頭は猟師に電話して自殺を止める
●(ここのループを飛ばしていた、正しくは29)
*ミコトはノミヤとクスミとスギヤマに次で時間を動かすことを報告する
27(正しくは30)
皆に見守られてミコトが水神に祈りを捧げる
28(正しくは31)
変わらずループする
ノミヤとクスミと作家が自分が原因かもしれないと語る
人間関係が少し良くなるエイジが原因が判ったと報告する
●(ここのループを飛ばしていた、正しくは32)
*みんなそれぞれ未来に不安があったことが判る
*ノミヤとクスミは神社に行く
エイジが原因が判ったと報告する
29(正しくは33)
エイジに案内されて全員で謎の女に会いに行く
*パキッと晴れる
*タイムマシンの凍結が原因だったと謎の女から説明を受ける
30(正しくは34)
本館の玄関でタイムマシン起動の段取りを整理する
・凍ったエンジンをバーナーで炙ること
・燃料不足をビールで補うこと
・エンジン着火のために猟銃で撃つこと
31(正しくは35)
ミコトがタクにお前はフランスに行けと言う
料理長がタクをバーナー係に任命する
「バーナーはフランス料理の要だからな」
「料理長!知ってたんですか」
*ミコトがタクの目の前で突然髪を切る
*「いっぺんやってみたかったんだ、失恋して髪切るの。時間、動かそっか」
32(正しくは36)
全員で対処して無事にタイムマシンを未来に送り返す
*「ねえ、未来って楽しい?」
*「楽しいです!」
ループが終わったことを確認する
*「雪、降ってないですね。良い世界線だと良いですね」
*作家とスギヤマは楽しそうに小説の構想について語り合う
*チノはループを利用して友人知人に電話しまくりアイドルのLIVEチケットを入手していた
*ミコトとタクは水神様にお参りする
FIN
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配給:トリウッド
劇場公開日:2023年6月23日
▼考察:
●回数
これで、公開当時に読んだ「35回ループしてる」という監督の発言に合致しました。(笑)(1回ループすると2周することになるので、本作では36周してるのでループの回数は35ですね)
具体的に記憶に残っていなかったループは4箇所でした。全体的に物語に大きな動きが生じないところでループを忘れている傾向がありました。これは実生活や仕事でもやりがちのミスですね。何も形に残らない部分にかかる時間を人は過小評価しがちです。しかし、実際にストップウォッチを使って計測すれば2分くらいなら、あっという間に過ぎてしまいます。
一つ目の穴:いたずらで壺やパソコンを壊す作家の部屋と、雑炊を食べてる部屋へ移動するのにかかる時間を正しく評価してませんでした。
二つ目の穴:ミコトとタクが長話する場面の時間を正しく評価してませんでした。
三つ目の穴:ミコトが人々に説明して回るのにかかる時間を正しく評価してませんでした。
四つ目の穴:登場人物たちがそれぞれに自分が時を止めていた原因かもしれないと告白するのにかかる時間を正しく評価してませんでした。
●人物の入れ替え
8ループ目で「後で本館に集まれ」と言うエイジと、11ループ目で「次のループで本館に集まれ」と言う女将が、私の記憶の中ではごちゃ混ぜになっていました。これは8ループ目のエイジが、ちょうどミコトとチノが作家の部屋に向かう途中で声をかけてきたので記憶に定着しにくかったというのもあると思います。
何かをやりながらの作業は良くない、という普遍的な真理を見事に実践してしまったと思います。(笑)
●感情的な女の脈絡のない台詞
ミコトの台詞のほとんどは今回、再視聴していても記憶に残ってなかったものが多くて、とても新鮮に見えました。これはミコトの台詞がいかにも「感情優先でおしゃべりする女」だったことが大きいと思われます。
ミコトの口から出てくる言葉は本当に脈絡に欠けているというか、要するに論理的じゃありません。このため、論理思考が強い私の記憶にはほとんど定着しなかったのだと思われます。
逆に、理系で論理派のエイジの台詞は、どれも昨年7月に劇場観覧した時から今でも覚えているものばかりでした。
うん、典型的な男女の会話のズレですね。(笑)
ミコトの台詞でも、タクの進路に関わるような重要なものは覚えていましたけどね。
それと「どうでもいい情報」つながりでは、料理長のしょうもないギャグ台詞も完全に記憶から消えていました。夜のお客さんは来るのかとか、ウンコをしてもまた体の中に戻るのかとか。(笑)
●体力の限界
映画の終盤でミコトが失恋して髪を切るという大きな見せ場があったのに、私が当時にまとめたnoteには記載されていませんでした。今回見直しても「そんなことしてたっけ」と大きく驚いた場面でした。劇場で70分以上集中し続けて、疲れていたのでしょう。
この他にも終盤は結構忘れている事項が多かったです。
人間の体力の限界について、シビアに判断した方が良い、例えば「運転中は1時間に1回は休憩を入れましょう」と自動車学校で習うことは、過小評価できないと改めて思い知りました。
▼まとめ:
こうして振り返ることで、人の記憶のプロセスの弱いところが見えてきて面白い映画体験になりました。
そうでなくても、ストーリーが面白くて、これの一つ前の作品である『ドロステのはてで僕ら』と比べても、こちらの方が総合的には映画として優れていると思います。もっと多くの人に観てもらいたいと強く思える映画です。
(了)
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