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【正直な感想】リトルマーメイド【IMAX;字幕;ポリコレ;左翼;興行収入】

ネタバレありで語るのでご注意ください。
(ネタバレで面白さが削がれるような作品だとは思いませんが;笑)

総合的には「まあ普通に面白かった」です。

🔵映像は素晴らしす

高画質を求めてIMAXレーザーで観ました。さすが金をかけている(制作費2億5千万ドル)だけあって、視覚効果には満足しました。非常に優れた美術とVFXだったと思います。なお、先日炎上していたIMAX画面拡張問題は本当に些細な変化なので、余程の「画郭マニア」でない限り正直ほぼ意味ないです。(笑)

#リトル・マーメイド
文句なしのIMAX案件。陸パートはシネスコ、海パートは1.90:1に拡張という見事な使い分け。レーザーによる色彩豊かな映像もすこぶる美しい。驚くべきはほぼ全ての画郭切替がゆっくりとシームレスに変化するということ。なぜこの素晴らしい演出をアピールしないのか。
#IMAX推し

午後1:12 · 2023年6月10日

相当なマニアでない限り正直ほぼ意味ないです。IMAXで観た私が言うのだから間違いありません。そういう話を聞いて観るのを止めてしまった人達は、こだわりのIMAXシアターはIMAX狂いの人達だけに任せて、ディズニーが好きならお近くの映画館で楽しみましょう。

🔴字幕は邪魔す

子供を意識してか字幕が大きめで平仮名も多い気がしました。これが私には良くなかったです。

基本的に俳優の顔に被って邪魔でした。更に悪かったのは、アースラが歌い踊る深海のシーンでは白く光る文字が眩しくて支障になるレベルでした。暗い洞窟の中の緻密な光のVFXが、明るい字幕のせいでほとんど見えなくなるという大問題を生じていました。

このシーンの字幕はマジで眩しくてジャマでした。

これからご覧になる人達には吹替版を推奨したいです。ハリー・ベイリーとメリッサ・マッカーシーの歌は確かに上手でしたが、「絶対的な何か」を感じるほどではなかったので英語で聴く意義は弱いかと思われます。あの程度で「最高の歌声だ!涙が出た!」と騒いでる人達は、失礼かもしれませんが、音楽を聴くジャンルが狭すぎだと思います。もっと黒人歌手のR&Bを聴いてから出直してこいや。

🔴ポリコレなキャスティング

これは前から言ってる通りですが、アリエルを含む7姉妹の人種がごちゃ混ぜのポリコレごり押しキャスティングなのは鼻につきました。

アニメーション版では全員「A」で始まる名前だったが、実写リメイク版ではアリエルを除く全員が「A」で終わる名前に変更された。
アティーナ (Attina) 橙:ペルラ:ロレーナ・アンドレア(ラテン系)
アラーナ (Alana) 紫:カリーナ:カイサ・モハマー(北欧系)
アデーラ (Adella) 黄:インディラ:シモーヌ・アシュリー(インド系)
アクアータ (Aquata) 青:タミカ:シエナ・キング(アフリカ系)
アリスタ (Arista) 赤:マラ:カロリナ・コンチェット(モンゴル系)
アンドリーナ (Andrina) 赤紫:カスピア:ナタリー・ソレル(ドイツ系)
アリエル (Ariel) 緑:アリエル:ハリー・ベイリー(アフリカ系+イギリス系)

とはいえ、子供向け娯楽映画だと思えば許せる範囲でしょう。アメリカの幼稚園や小学校で「みんな仲良くしましょうね」と情操教育するためには、このくらいのリベラルさは必要でしょう。

ディズニー作品は第一には子供の視聴者を想定していますから、あらゆる人種の子供が「自分と似ているキャラクター」を見つけられることは美徳となります。日本と異なり欧米は多民族ですし離婚や養子縁組も多いですから様々な理由で親子の肌の色が異なるケースも多いです。どんな子供にも疎外感を持たせない姿勢は尊重されるべきでしょう。

それで気になって天然赤毛のスター女優を探してみたのですが、カレン・ギランは地毛とのことでした。日本人はなんだかんだ言って地毛の黒髪なら似合わない人は居ないように、赤毛も天然物はナチュラルで綺麗ですね。

別にアフリカ系の女優を主演に据えて映画を作るのは全然問題ないですけど、ハリー・ベイリーの染められた不自然な赤毛のドレッドを見た後に、こうして天然赤毛の可愛い白人女性の顔を見てしまうと、純英国系の若手女優が演じるアリエル(+七姉妹)も見てみたかったと思ってしまいます。こう思わせてしまうくらいにはハリー・ベイリーの歌唱がそこまで上手くなかったのが最大の痛手かもしれません。

🤬ポリコレじゃなくてこれは左翼思想

さて配役はまだ許せるのですが、物語上のエリック王子の設定はさすがに酷いと思いました。

エリックは王子を名乗っていながら、なんと養子でした。そして母親はアフリカ系の黒人でした。父親はすでに亡くなっているので判りません。そもそも王家というのは血縁で繋がっているから意味があるのであって、それを養子でもOKとするのはロイヤルファミリーへの冒涜であり破壊活動です。王家のプライドもリスペクトも感じられない、伝統と文化への破壊精神を植え付けるパヨク映画でした。左翼思想が強すぎです。

アメリカという国は所詮ヨーロッパから流れ着いた余所者が始めた、文化と歴史が浅い国です。だから伝統的な王家を持つヨーロッパや神話起源から2000年続く皇室を持つ日本に対して、実はかなり強いコンプレックスを抱いており、それが時に反動して過剰なリベラル志向になりがちです。アメリカからみれば、イギリス王室とジャパン皇室が途絶えれば2国を同じ土俵に引き摺り込める(アメリカの不利を消せる)のですから、そういう思想をねじ込む勢力が一定数存在します。

少し極端な例を出しますが、現在リベラル左翼である民主党のバイデン大統領が率いるアメリカが日本に強く圧力をかけて、先日はついに国民で大反対が起きているLGBT法案が衆議院を通過してしまいましたが、これもジェンダーに揺らぎをかけることで二千年来ずっと男系の血筋で繋いできた日本の皇室を無力化させるアメリカの戦略だと読み取ることができます。今後、内親王が「私は男である」と性自認されたら事実上の女性宮家が作れてしまうわけで、日本の伝統はめちゃくちゃに破壊されてしまいます。秋篠宮家の2人の内親王がディズニープリンセスが大好きで、令和3年に姉は日本国民に啖呵を切ってアメリカに逃げていき、しかもいまだに日本国民の税金で生活を続けているのは、なんとも象徴的な事件です。

「王家の伝統?血筋?そんなの関係ないさ、愛があればね」

実は近年のディズニー作品ってほとんどが伝統や文化のある国への破壊工作なんですよねー。

なぜアメリカ人はアメリカンドリームが好きかといえば、彼らには本当の意味で高貴な人達がいないので、成り上がりでしか成功の道がないのです。そうして成り上がりが権力を打倒する物語が、そのままイギリスや日本を倒すという願望の現れでもあるのです。

なぜアメリカ人があんなにスターウォーズが好きなのかといえば、彼らには自分たちの国の神話を持ってないからなんですよね。だから彼らは自分達で作った神話を模した物語に自分達のアイデンティティを重ねるしかなかった。日本は国づくりの神話がそのまま天皇家の血筋に繋がって何とそれが現代まで続いているスーパー最強クラスの国ですから、アメリカ人で歴史に関心がある人達(日本と異なり宗教観があって歴史をちゃんと教えるので割合は日本よりずっと多い)は内心で相当嫉妬してると思いますよ。アメリカ人に言わせれば日本はキリストの子孫がいまだに家系相続して国民の頂点にいるような状態ですから。

ちなみにアメリカが軍事力で制圧しようとしてるのに失敗し続けている中東地域の国々から、日本の天皇は「エンペラー」と呼ばれてめちゃくちゃリスペクトされており、これも嫉妬を誘う要因となっています。

つまり話を戻して纏めると、私はアリエルがアフリカ系の褐色肌になることには何も抵抗ありませんが、それ以上に映画全体のポリコレ仮面をつけた左翼思想が強くてウザイ映画でした。

🔴興行的には赤字になるのか?

報道によると、実写版リトルマーメイドの制作費は2億5千万ドル(約350億円)です。他のハリウッド大作と比較しても高額に見えますが、ちょうどコロナ禍で撮影延期と健康管理に追加で出費が嵩んだとのことです。 これが仮に宣伝広告費を含めた金額だとしても、劇場と折半するので興行収入での損益分岐点は5億ドルとなります。

これに対して6月15日現在(米国公開21日目)の興行収入は4億3千万ドル(アメリカ国内だけで2億4千万ドル)となっています。数字だけ見ればまだ赤字ですし、ここから更に7千万ドル(約100億円)以上稼ぐのはなかなか難しいと思います。夏の話題作もどんどん公開されますし、同じ黒人が主人公のスパイダーバースと観客の取り合いになるでしょう。

なお昨年公開された映画で世界興行収入が4億3千万ドルを超えたのは11作品しかありません。つまり今年のTOP10クラスにはもう稼いでいると思われます。

昨年に興行収入3億ドルを超えた映画は15作(アバター2;トップガン2;ジュラパ6;ストレンジ2;ミニオンズ3;ブラックパンサー2;ザバ;マイティソー4;水門橋決戦;長ぐつネコ2;独行月球;ファンタビ3;アンチャーテッド;ソニック2;ブラックアダム)

同じディズニー映画では2019年が当たり年でした。『ライオンキング』が16億5千万ドル、『アナ雪2』が14億5千万ドル、『トイストーリー4』が10億7千万ドル、そして『アラジン』が10億5千万ドル。これらと比較するとリトルマーメイドの数字は寂しく見えますが、そもそもコロナ前ですし、コロナ期間にディズニープラスが普及したので単純に比較するのはフェアではないでしょう。

「とはいえ、まだ黒字ではない」のは事実です。ただしディズニーの場合は、IP二次利用とテーマパーク集客効果とD+会費の収入を加えれば全体ではすでに黒字になっているような気がします。

了。

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まいるず
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