
6月に観た新作映画
令和5年6月に観た新作映画は10(+4)本。
フェイバリットTOP3は…
🥇:怪物
🥈:To Leslie/トゥ・レスリー
🥉:aftersun/アフターサン
初鑑賞の旧作も含めれば『氷の微笑』が1位です。無修正完全版と呼ぶべき内容で、エロスに妥協しないことでサスペンスの魅力も倍増しています。劇場での観覧を強く推薦しておきます。

ドラマシリーズを含めるなら『THE DAYS』が1位です。ここまで真剣かつフェアに東日本大震災と福島原発事故に向き合った作品は今まで無かったと思います。

以下、観賞後のツイートを引用しながら、一言添えていきます。(*ブラウザのリーダー機能によっては表示されない場合があります)
▼マルサの女
『マルサの女』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) June 9, 2023
1987年公開。先日に「午前十時の映画祭」で観覧。昭和末期らしいギトギトな熱量のサスペンスドラマで面白く観られたけど、先日の『お葬式』ほどの深い感動はなかったかなあ…
山崎努の特殊関係人(愛人)が松居一代なのはちょうどNYタワマン写真がバズった直後なので面白かったけどw pic.twitter.com/MPyS19jSzN
5月公開からのキャリーオーバーで観ました。
▼THE DAYS
『THE DAYS』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) June 3, 2023
Netflix新作ドラマ。福島原発を描いた大傑作。説明臭いセリフも多いけど放射線被曝のしくみに詳しくない視聴者や外国人には適切だろう。当時の政治家や政党をあえて架空の名前に変更することで、余計な批判やメッセージを防止していることも本作については良い方向に作用していると思う。 pic.twitter.com/Xob5tvnlsR
これはとんでもない良作ドラマだと思います。
▼怪物
『怪物』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) June 5, 2023
テーマと物語はかなり面白い。一見複雑だが結論は分かりやすい。カンヌでの高評価にも納得。しかし流石に情報量が多すぎて、一度の観覧では細かな伏線回収が脳内で追いつかない。作風は異なるが『テネット』や『ダンケルク』のように、すぐにもう一度観たくなる映画。集中して観るべし。 pic.twitter.com/0C7htQ0psv
凄まじい映画でした。サスペンス調なので例の受賞報告も含めてネタバレは踏みたくなかったなあ。もしかしてこれって?という気付きの悦びを奪われてしまった感じ。匂わせ演出が初見からはっきりそれと解っちゃいますからねえ。要するに野暮になっちゃうんですよ。
#怪物 の125分とは思えない怒涛の情報量を整理した。こうして書き出すと、オーバーラップがほとんど無くて、是枝裕和監督本人による編集が無駄を限界まで削ぎ落としていることが解って面白い。
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) June 6, 2023
【時系列】整理してみた【怪物】【あらすじ】 https://t.co/u6nhWifDn7
▼ウーマン・トーキング/私たちの選択
『ウーマン・トーキング/私たちの選択』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) June 6, 2023
閉鎖的な集落で性加害に苦しむ女達が男達に非暴力で反撃する。戦後まもなくの話かと思ったら、15年前の南米の実際の事件がモデル。流石に字が読めない人達にこんな会議は無理だろと思ったら、やはりその部分はファンタジーだった。思考実験としての意義はある。 pic.twitter.com/qdsJnoRVbZ
映画の中で西暦2010年だと知った時には衝撃を受けました。
▼aftersun/アフターサン
『aftersun/アフターサン』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) June 8, 2023
すごく丁寧に作られているのは分かったが、ストロボのシーンの意味がよく分からなくて観覧中はあまり感動できなかった。なぜかあれを回想のさらに回想で、女性は少女の母親だと勘違いしてしまったからだ。あとから他人の考察を読んで「そっちかー!」となった。笑 pic.twitter.com/EyELYHpJrW
5月公開からのキャリーオーバーで観ました。良い映画だと思いましたけど、個人的にはクエスチョンマークが残りすぎて消化不良になっちゃいましたね…
なぜかストロボシーンを父親の回想(映画的には回想のさらに過去の回想)だと誤認してしまって、ストロボに出てくる大人ソフィも母親の若い時だ(ソフィがこの場に居合わせるはずがない)と上乗せで勘違いしてしまい大混乱しました。そしたらラストショットで大人ソフィの寝室とストロボの部屋が同じ場所になってて「想像の産物系かー!」と心掻き乱されました。そこからは自分の中で反芻したり、皆さんの感想や考察を見聞きして、どんどん育っていく映画となりました。
トルコ絨毯を買うシーンを編集で差し込むタイミングが絶妙でしたね。実際は(2人で絨毯を見る→空港で見送る→絨毯を買って貯金ゼロ→ベッドで泣く→海で自殺する)という時系列だったと解釈してます。 大人ソフィが寝室で踏みしめるトルコ絨毯がよく印象に残ってます。どんな気持ちで形見としてあれを選んだのかしら。
▼リトルマーメイド
『リトル・マーメイド』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) June 19, 2023
さすが2億5千万ドルかけただけあってVFXは凄い!噂を確かめるためIMAXで観たが、先日炎上していた画面拡張問題は本当に些細な変化なので、余程のマニアでない限り気にしなくてOKです。ディズニーが好きの方はお近くの映画館で大画面+大音量を楽しまれるのが良きかと。 pic.twitter.com/QCDFuRn1hh
別の感想記事でも書きましたが、暗闇の演出にかなり凝っていて、それが字幕版だと文字が明るすぎて台無しになっているので、そこだけ注意ですかね。
▼ビデオドローム 4K
『ビデオドローム』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) June 17, 2023
4KDC再上映。初見。めっちゃ良いぞ。どこから幻覚でどこまで現実だったのか後からもう一度観たくなるやつ。1983年当時は難解と言われたらしいが、現在の感覚で観ると割とよくある物語。逆に言えば本作が世界に大きな影響を与えた証拠よね。80年代らしいクリーチャー描写も必見。 pic.twitter.com/Hn8FatdvG1
『アダルト版リング〜呪いのビデオ〜』って感じですね。(笑)
▼ザ・フラッシュ
『ザ・フラッシュ』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) June 17, 2023
良くも悪くもライト層に合わせた大衆娯楽映画。脚本はモンキー並みに雑だしアフレックの扱いも良くはないけど、スナイダーバースじゃないと思って観れば問題なし。そこは作り手側も意識して線引きしてるみたいで好感をもった。熱心なファンほど地雷にもなりやすい罪深い作品。 pic.twitter.com/npJoIB6ND5
レゴバットマンをスナイダーバースのキャストで実写化してみました!って感じですね。(笑)
まあでも最初からそういう覚悟で臨んだので劇場で楽しめましたよ👍
▼アクロス・ザ・スパイダーバース
『アクロス・ザ・スパイダーバース』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) June 20, 2023
普通に楽しめたけど、実は睡魔に屈して途中で一瞬寝落ちした。序盤は普通に観れたが、中盤がダレる。後半になってようやく物語が面白くなってきたと思ったらそれも30分ほどでスパッと終了。映像表現は素晴らしかったけど、前作と異なり脚本が弱いと思う。 pic.twitter.com/O11cj5eNUA
正直、私にはイマイチな作品でした。
監督も前作から変わってるし、全然別のものでしたね。
アート面では目覚ましく進化しているのは認めます。
Intoはアートを使ったエンタメ映画だったのですが
Acrossはただのアート映画になってしまった感じが
ちょっと私には物足りなく感じてしまいましたね。
なお『帝国の逆襲』も公開直後は不評の声が多かったが『ジェダイの復讐』が公開されてから評価が爆上がりした…という話を読んだことがあるので、まだパート3で私の評価がひっくり返るチャンスはあると思ってます。
▼ミーガン
『ミーガン』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) June 24, 2023
めちゃ面白い。ちゃんと観たいものを観せてくれる良き映画。ただ血飛沫はもう少しあっても良かったかな。
米国公開後に監督がブルーレイ向けに再編集した無修正版が気になる。なお監督は最初からPG-13を目安に作っていたので、そこまで残虐ではないらしい。 pic.twitter.com/j4boCk9MEo
令和のチャイルド・プレイですね。次回作ではもう少しレイティングを上げたバージョンで観たいです。
▼氷の微笑 4K
『氷の微笑』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) June 26, 2023
4Kレストアすげえー!アナログ時代の映画はマジで綺麗に甦るね。顔のクローズアップの説得力が爆上がり。しかも今回はR18+なので有名すぎる脚の組み替えでシャロン・ストーンの●●●を正面からボカシ無しで拝めたよ。ラブシーンも当時削除された最も過激な40秒を復旧した完全版だった。 pic.twitter.com/IEmLW3YKC0
これは4Kレストア版ではなくて、無修正完全版ですよ。
▼To Leslie/トゥ・レスリー
『To Leslie/トゥ・レスリー』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) June 27, 2023
心に染みる映画だった。大手スタジオじゃないのにアカデミー賞ノミネートされただけある良作。恐ろしく悲惨な結末の物語も覚悟して観覧したが、不幸な中にも幸福を見出せる内容だった。皆いろいろあるよねー。セカンドチャンスに寛容なのはアメリカらしさなのかな。 pic.twitter.com/DfIil3goBa
アンドレア・ライズボローの演技が良かったです。
▼プー/あくまのくまさん
『プー/あくまのくまさん』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) June 24, 2023
スプラッターとしてまあまあ笑えるのでヨシ。ただ出オチ感が強いので長尺はやや厳しいか。84分なのに間延びさせるシーンも多くて「B級映画=低予算」という本来の定義を感じる。エンドクレジットで曲のタイトルが『Waste of Time(時間の無駄)』だと知って一番笑った。 pic.twitter.com/RyFVSr4eAq
映画に関係ないんですけど、劇場が臭くてそれがトラウマになりそうです…
▼トータル・リコール 4K
『トータルリコール』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) June 25, 2023
日本最終上映で観てきた。大画面で動く若き日のシュワルツェネッガーとシャロン・ストーンに感動。CGが無い時代のSF映画は味があって良いなあ。創意工夫が読み取れて楽しい。 pic.twitter.com/dQewlqPcB1
正直ちょっと退屈で寝ました。2K上映であまり映像も綺麗じゃなくてテンションが上がりませんでした。初見じゃないのも良くなかったですね…
▼タイラー・レイク2
『タイラー・レイク/命の奪還2』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) June 30, 2023
Netflix新作。クリヘムとルッソ兄弟が贈るウインターソルジャー風アクション映画。観客が欲しがるものをしっかり見せてくれる。前作でウケたワンショット風の長回しアクションもちゃんとある。高層ビルのガラスの使い方がユニークで面白いと思った。 pic.twitter.com/PjGw2RKXuk
うーん…正直、前作の方が好きだったかな。続編って難しいですね。
▼さ〜て、来月の映画館は?
7月公開作品で気になるのは…

山女(6月キャリーオーバー)
バックドラフト(7日:午前十時の映画祭)
君たちはどう生きるか(14日)
ヴァチカンのエクソシスト(14日)
マッド・ハイジ(14日)
ミッション:インポッシブル7(21日)
ゼイ・クローン・タイロン(21日:Netflix Save The Dates 2023)
タワーリング・インフェルノ(21日:午前十時の映画祭)
私の興味を惹く作品は少なめですかね。
溜まってるNetflixのマイリストを消化したいところです。(笑)
来月(以降)も楽しみですね。
了。
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