【エッセイ?】最近読んだマンガ・小説感想【鬼滅、呪術】

どうもみなさんこんにちは。Twitterで流れてくる広告マンガ絶対読んでしまうマン、night redです

普段はVtuberばかり見ています。推しは「家に2000冊マンガがあるロリコンウカムルバス」「マンガや小説片っ端から読んじゃうジャルジャルキッズ」です。

自分は「実家のテレビ棚が本に侵食された結果テレビが消滅した」「本棚に入る余地がなく同居人に本の売却を要請されているが全て無視して段ボールに積んでいる」「高校時代は小遣いの9割を本に使っていた」というエピソードから分かる通り、かなりの本好きなのですが、偶然か必然か、推しもかなりの本好きというよくわからない共通点があります。

推しは雑談配信で本の話をすることが多く、影響をすぐ受けてしまう単純野郎の自分はオススメされるとすぐ買ってしまいます。そうして積んでいた本たちが、この春休みというタイミングで結構消化できたので、良い機会だと思い感想を記事にすることにしました。

春休み、でまあ分かると思うんですが、自分は今大学生で、国文学を専攻しその傍らで芸術関係の資格を勉強しています。趣味で小説や絵を書き、挙句の果てにはバイトもエンタメ関係という。

多分、読書感想文を書くのが今のところの本業なので、この記事もわりと読み応えあるものになると思います。知らんけど。いや普通に面白く書きます! 感想というか分析? シリーズ化したいですねこれ。

あと一応読書(?)感想文なので、全てネタバレあります。その辺はご了承ください。見出しに作品名を載せるので、ネタバレ気になる人はうまく避けてください。


1.【鬼滅の刃】短い、だがそれが良い(全巻)

昨年ブームとなった鬼滅を初めて読破したのが今年正月と、かなり遅い履修でした。当時、映画ヒットのあおりを受けて、東京郊外で鬼滅全巻を手に入れるのは砂漠で一粒のダイヤを探すのと同等の難易度と化していたので、実家に帰って読むしか方法がなかったんですね。

田舎というのは"こういうもの"です

ただ全巻合わせても2日か3日程度で読破できたので、その点は非常に助かりました。話も面白いし、テンポがいいので早く続きがみたい!という気持ちで、どんどん読み進めることができたような記憶があります。

読み終わった直後の感想は以下の通りです。

結構前の感想ツイートなので今必死に当時の感想を思い出しています(Now Loading...)

鬼滅がなぜあれほどまでに流行ったのか、親子層にウケたのか、読んだら分かるといった感じでした。

① ちょうどいい短さ
② キャラが立っている
③ 主人公が道徳性の塊
④ 敵が敵になった理由がある

が個人的にヒット要因なんじゃないかな~と思っています。

①に関して。物語において、短いことは正義です。

人に広めるとき(オタク用語で言う布教するとき)、長いと相手はなかなか読んでくれません。長ければ長い分、その人の人生の時間を消費するわけですから、忙しい人や他の趣味がある人はとっつきにくい。

たとえば、今ワンピースを全部読んでる人は相当のオタクです。昔はワンピースといえばライトオタクの象徴みたいな言われ方もされましたが、ライトオタクに今から1週間以内に全巻読め!はわりとしんどい。その点鬼滅なら、「来週映画行くからそれまでに全部読んどいて~」が通用するので、参入障壁が非常に低いです。

②に関して。キャラが立っていると関連グッズがちゃんと売れます。

この「立っている」というのは、キャラが濃いとか目立っているとかいう意味は当然含んでいますが、ここでは「終盤まで離脱しない」という意味が強いです。

敵キャラを除く主要キャラは、ほぼ全員終盤まで生き残ります。いや、当然死ぬキャラもいるんですけど、主要キャラで10巻ぐらいで死んだって人いなくないですか? 物語中盤以前で離脱すると、見せ場がほとんどないばかりか、終盤のクライマックスシーンでの活躍がなくなるのでキャラとしてはまあまあきついと思っています。死に際が派手で記憶に残るキャラもいますけど、それが中盤以前だと他キャラの「成長の糧」みたいになってしまいがちなんですよね。

※補足しておくと、ドラゴンボールみたいにホイホイ生き返るシステムがあるとか、ダンロンみたいに死ぬ姿に意味があるとかいう例外はそこそこあります

③に関して。炭治郎が主人公であることで、子供に見せるハードルがぐっと下がっています。これはツイートで述べた通り、彼が道徳規範をそのまま擬人化したような少年だからですね。

④に関して。ちゃんと敵が敵になった理由があることで、特定の対象に悪を限定することを避け、逆に世界が悪いことにできます。これは③にも関連しますが、ヘイトコントロールを自然と学ぶことができるというか、「見えない事実を想像する」ことの教材になっているのかもしれません。

③④があることで、血とかバンバン出るけど、どことなくマイルドな感じがします。近年比較されがちな呪術やチェンソーマンは同様にグロテスクな表現が多いバトルものですけど、鬼滅ほど子供に見せられるかというと微妙です。虎杖はまだ道徳規範になれるけどデンジは絶対無理……。

で、このマイルドな感じに、自分はハマ…………りませんでした。

そもそもが東京喰種やら宝石の国やら太宰治作品が大好きな、超胸糞悪い作品大好き人間なので、倫理観が壊れてる作品じゃない鬼滅はあまりハマらなかったんです

でも作品としてヒットする要素がちゃんとあるのでめちゃくちゃ評価はしてます。特に短いのが一番良い。有名作は長くなりがちですから。

しかし我が家には鬼滅キッズなのかアンチなのかよく分からない人間が一人おりまして……。ええ、弟です。

彼は鬼滅をかなり読み込んでいるが故に、原作の展開に不満があるタイプのアンチです。つまりほぼファンみたいなもんです。

彼は、俺が評価している「短い」という点に不満を持っています。正確に言えば、遊郭篇以降の展開が早すぎる、というのです。

遊郭までは1ボスにつき1場所1柱といった感じで進んでいました。しかし無限城に来てからはボスラッシュで、本来なら上弦の鬼たちは1場所ずつ与えられてゆっくり攻略されるはずだ、と彼は主張するのです。

たしかに、テンプレ的な展開は、ドラクエのボス1体を攻略するのに1つの街と1つのダンジョンがセットでついてくるというような感覚なのでわかります。彼が言うには「無理やり短く終わらせようとして無理に詰め込んでいるのではないか」というわけで、その主張には一理あります。

さらに、「裏設定を単行本に文字で書くだけで終わらせるのはどうかと思う」やら「回収されてない伏線がある」だのなんだの…… いやはや、アンチというのは間違いなくファンのことなんでしょうね。かなり読み込んでいないと出ない文句が多すぎる。

まあこれはおそらく、編集者との折り合いやら、単行本の売上やらとかいう「大人の事情」と、連載作品で設定矛盾がないようにする難易度の話になってくるので、なんとも言えません。俺はワニ先生の担当編集じゃないので言われても困るぞ弟よ。

そもそも作品を作る点において、「設定矛盾がない」というのがかなりのハードルなので、物語を書いたことのない彼と、物語を日常的に書く自分とでは、評価軸や評価基準が違うのだと思います。多分。

映画はコロちゃんのせいで2月にやっと見ましたが、さすがにこの時期の平日にもなると10人ぐらいしかいませんでした。案の定ボロ泣きしたわけですが、おそらく他の客もみんな泣いていて、逆に涙が引っ込みました。横を見ると親も泣いていました。おめー二回目じゃねーのかよ……


2.【呪術廻戦】ごめん、沼だこれ(1~本誌)

なんか呪術だけで全然語れるので、これだけ別記事にしていいですか? しました。なお下の記事は15巻発売直前時点の感想なので、15巻以降とファンブックの内容には触れてません。というか当時まだ出てないからね。

ちなみに推しは、伏黒、乙骨です。かわいそうな人間が好きです。

以下、15巻~本誌内容について

ジャンプで他の連載作品を一つも追っていなかった(チェンソーマンは終わってしまったので)のに、俺に本誌を買わせた呪術はヤバい

ていうか単純に「続きはどうなっちまうんだ!?」という状態でありながら、「6月までおあずけで~す」されたら買うしかないんですよね……

ここ最近で推し(伏黒)の解釈が大分変わりました

以前はもうちょっと病むキャラだと思ってたんですけど、見るとそうじゃない。病むという過程を通り越してるんですよね。もう自分が死ぬのが当たり前だと思っているというか、自分の命が使い捨てだと思ってますよこいつ

虎杖に「俺を助けろ」と言ったのも、「俺が死んだ後に殺してもらえ」って言ったのも、趣旨的には「自分の命がなくなるのは当然」として他(お姉ちゃんとか)の命を救ってやれって意味だもんね。伏黒君さァ……(クソデカため息)

まああの状態の虎杖にとっては、完璧ベストアンサーだったのが素直にすげえなこいつ、って思ったんですけど、そのベストアンサーが今後尾を引きそうだなって思います。なぜなら俺が作者ならそうするから

実際どうかは分からないんですが、この状態なら伏黒のメンタルは強いというよりは「無」に近いんじゃないですかね。「無」だと感情0みたいに見えるなら「柳」メンタル? 少なくとも「鋼」で表現されるメンタルではないように思えます。

ともかく、今後どうなるか楽しみですね。最近は更新された瞬間に読んでます


終わりに

全然終わらなかった。本当はあと数十本ぐらい感想を書く予定だったんですが、読みながら書くのがものすごく大変で時間のかかることに気付きました。

ので、履修予定リストを作りました。

今後の感想文はこのリストにある作品から出ると思います。

なんとか書けるようにがんばりますし、読破できるようがんばります!



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