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街の肖像

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#街歩き

血の記憶、地の記憶(高松、高松築港エリア)

血の記憶、地の記憶(高松、高松築港エリア)

私の先祖は高松の武士だったらしい。
筆頭家老だったと鼻高々に語る親戚もいるが、よくわからないので、その辺りはぼかしておくが、とにかく高松で武士をやっていたのは間違いないらしい。

だから、高松には行ったことがなかったが、私にとって一度は行ってみたい、というか、一度は行くべき場所だった。

発端

高松に行く機会が訪れたのは、7月の頭、日差しの強い日のことだ。
その時、私は淡路島にいた。旅行である。

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混沌の華(パリ10区北駅周辺)

混沌の華(パリ10区北駅周辺)

パリといえば、言わずと知れた「花の都」である。
シャンゼリゼ、ルーヴル、ノートルダム、エッフェル塔、セーヌ川…。人によって思い浮かべる所はさまざまだが、私にとって印象深いのは別の場所だ。
そこは、パリの10区にあるフォブール・サン・ドゥニ通りという。

パリ北駅

初めてパリに訪れた時、私は大学一年生だった。
自力で海外を旅するのは初めてで、「若者のヨーロッパ旅と言えば、ユーレイルパス(青春18き

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