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塾という「場」についてのワーク

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学校に通い塾には通わない生徒、学校と塾の両方に通う生徒、学校は通わず塾だけに通う生徒、塾を学びの場所とする浪人生etc. 塾は私たちの日常にあふれていますが、そこはいったいどんな…
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#生活

塾という「場」 12 ー学校の先生たちにむけてー まとめ

塾という「場」 12 ー学校の先生たちにむけてー まとめ

まとめ塾での学びのありように光をあて、言葉を与え、紹介してきました。
塾という場では、生徒という対象がそもそも破れているために、フォーマル教育である公教育で求められる学力をつける要素とともに、インフォーマル教育やノンフォーマル教育における学びの作られ方という要素も大きく作用しているといえます。

今回紹介した「生活のなかに学びがある」、そしてそこに学力も位置するという視点は、まずは、生徒のエンパワ

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塾という「場」 6 ー生徒の「まるごと」に寄りそうー 視点の相対化

塾という「場」 6 ー生徒の「まるごと」に寄りそうー 視点の相対化

3-2 生徒の「まるごと」に寄りそう

「生活のなかに学びがある」「生徒のまるごとを引き受ける」という点について、さらに見ていきましょう。
 
キーワードは、
・視点の相対化
・物語的個人
・ネガティブ・ケイパビリティ
・対話
・ケア
です。
 
(i)視点を相対化する
生徒の存在、「まるごと」を引き受けるということは、そこに生徒の世界があるということを、まず、引き受けることです。
 
そして、「

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塾という「場」 5 ー「学び」のありようー 対象が「破れている」

塾という「場」 5 ー「学び」のありようー 対象が「破れている」

3 塾という場における「学び」のありよう「なんだかわからないけれど、いろいろな要素が絡んでいるようだ」と思われた方が多いのではないでしょうか。「なんとなく、わかる」「まぁ、そんなものだ」と感じられた方もいらっしゃると思います。
 
その通りです。私たちにとって、あまりにもあたりまえの、ありふれた、しかも明確に組織化・体系化されていないところで起こっている学びです。このもやもやとした言語化しにくいも

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