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エンドフィールの感じ方

新人療法士の悩みを聞いているとよく聞かれるのが
『エンドフィールの違いがわからない』
です。

確かに教科書などでは
・骨性
・結合組織性
・軟部組織性
のエンドフィールがあるよ。と資料の中で見ますが、実際にどの様に感じられるのか?まではわかりません・・・

ROM測定で大切なのが、
可動域を測定した角度だけではなく、エンドフィールの種類によって可動域制限の要因を推測していくことです。

つまりエンドフィールの違いを感じられることが大切です。
今回はこの悩みについて整理していきましょう。

1 なぜ違いを感じられる様になるべきなのか?

なぜ違いを感じられるといいのか?
ROM測定の際にエンドフィールを感じることで、次にどの様な評価をするべきなのか?の指標になります。

例えば、可動域制限があった際に、
”少し柔らかく、弾性がある”という場合は筋が不全を起こし、可動域制限になっている場合があります。この場合は次にMMTを測定し、不全を起こしている筋を特定していきましょう。

また、”少し早く硬さを感じられるが、弾性もある”となると関節包が不全となり可動域制限の要因となっている場合があります。この場合は次に整形外科テストなどで関節包の状態を把握してみましょう。

この様にエンドフィールの違いを感じられることで、
可動域制限の要因を推測し、次の評価の指標となります。

2 実際に注意するべきエンドフィール

では実際に臨床ではどの様に感じ分けることが大切なのでしょう?

私の場合、まずは
・軟部組織(筋)が伸長されたエンドフィールなのか?
・関節包が伸長されたエンドフィールなのか?
を練習しました。
実際に、この2つが可動域制限になっていることが多くあり、臨床ではこの2つの違いがわかるだけでもかなり役に立ちます。

3 練習方法

上記の2種類の練習方法として、
私がよく実施しているのが、手指のMP関節のエンドフィールです。

①肘関節伸展位にてMP関節の伸展
②肘関節屈曲位にてMP関節の伸展
肘関節の屈伸の有無により2関節筋の伸長が変化します。

これにより、
①は筋が伸長された時のエンドフィールの練習
②は関節包が伸長された時のエンドフィールの練習
となります。

4 まとめ

ROMとMMTをしっかりと測定するだけで、
多くの情報が得られます。
ぜひ、臨床で精度を上げて実施していきましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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