『タカラのびいどろ』(日本/テレビドラマ/2024)
志賀宝役に岩瀬洋志、中野大進役に小西詠斗。
大進は福岡にいた頃、大事なペットのインコが死んでしまい泣いていた自分を、偶然通りかかって慰めてくれた大学生・宝のことが忘れられず、宝に会いたくて福岡から上京し、彼と同じ大学に入学した。その宝と大進のラブストーリー。
『君とゆきて咲く』『ひだまりが聴こえる』と同時期に放送されていたので、この2本の狭間でかなり私のなかではインパクトが弱くなってしまった。
人物やその背景にはいろんな設定が盛り込まれていたのだが、そのどれもあまり深く掘り下げられることはなかった感じで、全体的に印象が薄かった。大進のキャラクターには奥行きが感じられなくてあまり引き込まれなかったが、一つよかったのは宝が”いいやつ”だったこと。
1話で見たときは、すかした感じの冷めた男子のように見えたのだが、面倒見がよくて、情に厚いところもあるナイスガイだった。押し付けがましくなく困っていれば助けてくれるし、心配もしてくれるし、大進の話もちゃんと聞いて答えてくれた。クールで美しい見た目とのギャップでさらにいいやつに見えた。
岩瀬洋志は別の役でもみてみたいと思った。
ただ、やはり全体的に印象が薄いドラマだった。
俳優は自分の役を一生懸命演じていたと思うけれど、制作側はこのドラマでどんな恋を描き、見せたかったのだろう。その辺に対する強い思い入れやこだわりを私が感じ取れなかったから、インパクトが弱くなったのかなぁ・・・。 ”ひだきこ”と”きみゆき”に挟まれてなかったら、もう少し違った印象だったのかなぁ・・・。