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「散歩」好きが「登山」と出会った話
私は散歩が好きだ。
何も考えず、ただただ歩くという作業は、心を空っぽにしてくれる。
散歩は高校からの趣味である。
大学受験のストレスから逃げるようにはじめた散歩は気づけばすでに3,4年たっていた。
世間でいう、趣味になったのだ。
特に私の地元は田んぼが多いので、カエルの声などを聴きながら歩くのは季節を体全体で感じているようで、気持ちがいい。
そんな散歩も大学生の当時、趣味としていた。
大学生のある日、後輩から「山に登らないか?」と誘われた。
散歩好きの私としては、散歩の延長線上としか考えていなかった。
登山との出会いである。
まず初めに登ったのは、交野山といわれる大阪市内から少し外れた郊外にある山だった。
なぜ選んだかは、特に理由なく、なんとなくだった。
そんな交野山は星田駅から少し歩いたところにあった。
源氏の滝を通り、いよいよ山に入っていった。
散歩で体力を培ってきた私は余裕しゃくしゃくで最初のほうは歩を進めていった。
しかし、あまりにも勝手が違う…
散歩同様に自然を五感で感じることができるのだが、あまりにも体力的にきつかったのだ。
汗は止まらず、足が重くなっていった。
急こう配な階段が続く。
足は悲鳴を上げていた。
悲鳴を上げる足に私は散歩好きのプライドで悲鳴を黙らせていた。
そんな足に鞭打って、上った山頂は本当に美しかった。
感動である。
見渡す限り、私を遮るものがなかった。
開放感が桁違いだった。
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山頂でランチを済ませた後、温泉でのんびりと過ごし、ラーメンを食べ、解散した。
あくる日、頭に浮かんだのは、「富士山に登ろう」だった。
読んでいる皆さんは「なんといきなり無謀なことを言い出すのか」と思うだろう。
富士山は言わずと知れた「日本一の山」なのだ。
甘く見てはいけない。
そう考えた私は、富士山に登るまでにいろんな山を登ることを仲間に提案した。
満場一致で賛成だった。
これが私と登山との物語の一ページ目である。
この物語は今なお続いており、最高傑作になるように精進しようと思う。
読者の皆さんもこうご期待くだされ。