【東京】JACに再入社した理由 ~ポスドクのキャリア問題に向き合う~
株式会社ジェイ エイ シー リクルートメント(以下JAC)には、異業界から転職し、年齢や性別にとらわれず活躍できる環境があります。今回は、新卒でJACに入社後、バイオベンチャー企業に転職し、再度JACにご入社された本間さんにインタビューをしました。
プロフィール
ヘルスケア西日本ディビジョン
メディカルデバイス&ライフサイエンス ウエストチーム
マネージャー
本間 瑞穂さん
※2023年7月時点
経歴
博士課程修了後、2014年に新卒でJACに入社し、ヘルスケア領域、バイオベンチャー領域のコンサルタントとして従事。
2017年1月に退職。その後、2018年5月にバイオベンチャー企業に入社。入社に伴い新設された経営企画部の担当として従事。
2020年3月にJACに再入社し、東京でマネージャーを経験後、大阪に異動し、再び2023年7月からマネージャーを務める。
新卒でJACを選んだ理由
――博士課程を修了後、なぜJACに入社しようと思ったのですか?
本間さん「実は、もともと博士課程に進学を決める際に、卒業後は人材業界に進むと決めていました。
日本では、博士課程修了後のキャリア問題が10年以上前から根強くあります。せっかく博士課程まで修了しても、アカデミアのキャリアに進める人も少なく、事業体側でのポジションも少ないのが現状です。博士課程修了後に、研究を続けられない方が多くいることに課題を感じていました。
私自身も、博士課程の先がまだ真っ暗なのに『本当に博士まで行く必要があるのか』と進路を迷っていたこともありました。
そこで、私は『ポスドク※1 問題を解決できる業界に行く』と心に決めて、博士課程に進学しました。
人材業界では、企業と求職者の両方を担当する両面型で仕事をしたかったので、両面型の人材系企業に絞って、就職活動をしました。研究も忙しかったので、厳選して7社程に絞っていました。最終的には、両面型で新卒の就職活動支援をしている会社とJACの2社で迷いました。
私はポスドクのキャリア問題という、社会の入口部分の支援をしたいと思っていましたが、入口のキャリア支援をするためには、社会の出口に近いエグゼクティブ領域の考え方やキャリアを知っておきたいと思い、JACに入社を決めました。
また、当時のJACの新卒採用担当だった方が、壁打ちにとことん付き合ってくれたことも最終的な決め手の1つでした。」
退職理由
――新卒でJACに入社後、どのような領域を担当されましたか?
本間さん「入社後、研修を終えて先輩社員から引き継いだ求人の中に、バイオベンチャーの求人がありました。当時はバイオベンチャーという業界を知らなかったのですが、その求人を担当するうちに、バイオベンチャーはポスドクの方を救える業界だと感じました。
そこからは、当時ほとんど開拓されていなかったバイオベンチャー企業をとにかく開拓し、提案し続けました。ひたすら業界に向き合い続けた結果、社内で新人賞を受賞することもできました。
その後、大手企業の求人をメインに担当する傍らでバイオベンチャー企業のネットワーキングと開拓も続けました。
開拓を続けたことで、次第にバイオベンチャー企業の求人も増えたので、バイオベンチャー専任で担当し始めました。」
――本間さんのバイオベンチャー領域への思いを非常に感じました。一度JACを離れられましたが、どのような思いがあったのでしょう。
本間さん「これは個人的な理由ですが、実は急性の関節リウマチを患ってしまい、症状が悪化してしまったのが退職理由です。
外勤が少ない業務への異動も会社から打診をいただきましたが、せっかくの機会なので『他の領域をみてみたい! 新しい領域を知るチャンス!』と思い、退職を決めました。
また、私は、ポスドクのキャリア問題に興味があったので、社内の経営側ではなく、お客様に向き合う仕事をしたくなるだろうとも思っていました。」
――アグレッシブな本間さん故の決断ですね。退職後はどのようにお過ごしでしたか?
本間さん「JAC退職後は、1年半ほど無職でした。病気の療養をしながら、主にネットワーキング活動を行っていました。博士課程では学会の発表などで個人の名刺を作って、ネットワークを広げていくので、無職の間はバイオベンチャー領域のネットワークを広げる毎日でした。
JACに在籍していた頃のお客様に呼ばれて、東京から大阪まで行って飲み会に参加したこともありました(笑)。
当時は、あまり再就職については考えておらず、独立も考えていたので、周りに『何があれば私にお金を払いたいと思う?』と聞いて回っていました。
そのタイミングで、JAC在籍時からお付き合いがあった方が『会社を立ち上げたい』ということで、自身のネットワークにいた色々な専門家の方をご紹介しているうちに、お声がけいただき、前職のバイオベンチャーに入社しました。」
再びJACへ入社した経緯
――JACへ再入社を決めたのはどのような経緯があったのでしょうか?
本間さん「前職での経験を活かして再度人材側からバイオベンチャーのサポートをしようと考え、転職を考え始めました。JAC以外の人材紹介会社の話を聞いていた際に、他の可能性も模索したく、JAC在籍時にお世話になった先輩に連絡をしたところ、再入社の打診をされました。
私は、どのような環境でも、自分次第で多くのことにチャレンジできると考えていたので、次の転職では、細かな制度や会社の違いよりも『誰と働くのか』を重視したいと考えていました。
そのため、どの人材紹介会社に入っても自分ができること・できないことは同じだと考えた際に、JAC社員の人の良さ、心理的安全性の高さ、人間的にいいなと思う方が多いところが再入社の決め手となりました。誠実な方が多いので、内側のストレスがなく、お客様のことだけをみて仕事ができる環境だと改めて実感できました。
また、JACであれば闘病と仕事も、バランスを取りながら、安心して働ける環境だとも思いました。」
再入社後のキャリアについて
――再入社後のキャリアについて教えてください。
本間さん「再入社する際に『マネージャーとして戻らないか』と打診を受けたのですが、性格上、プレイングをしてきちんとマーケットを理解してからマネジメントをしたいと思っていたので、プレイヤーとして入社しました。その後、2021年1月にマネージャーへ昇格し、2年間東京でマネジメントに携わりました。
その後、家庭の事情で大阪に移住することになり、2023年1月に大阪支店へ異動しました。前もって大阪異動の可能性について上長に相談をしていたこともありますが、スムーズに異動させてもらえたことも、とても感謝しています。
大阪支店へ異動した際も、まずはマーケットを理解したかったので、マネージャーを降りてメンバーとして異動し、2023年7月から再びマネージャーにチャレンジしています。」
――東京と大阪のマーケットの違いはありましたか?
本間さん「違うことも多々あり、異動してまた新しい学びになっています。
例えば、大阪支店は東京本社よりも小規模なので、バイオベンチャー企業だけでなく、医療機器業界も担当することになり、担当マーケットが広がりました。また、JACもお客様も『関西全体を盛り上げよう!』という意識が強く、自社の成長だけでなく、関西の発展を目指しているため、一体感を感じています。
余談ですが、大阪オフィスは梅田駅から直結なので、通り道にあるデパートに立ち寄って買い物をしたり、大阪ならではの生活を楽しんでいます(笑)」
JACでのやりがい・今後やりたいこと
――最後に、JACでのやりがいと今後やりたいことを教えてください。
本間さん「ポスドクのキャリア問題を解決するために、という思いは変わらず、引き続きこの問題解決のために仕事をしたいと思っています。
そのためには、まずはバイオベンチャーを始めとするディープテックベンチャー企業など、サポート領域の拡大を行い、バイオベンチャーを支える人事や法務、労務面などをサポートするエコシステムの一員となる事を目指しています。
会社として今取り組んでいることは、雇用形態にとらわれない採用支援です。
バイオベンチャーは、事業フェーズによっては『とにかく人がほしいが正社員では採用できない』という課題もあります。そういった課題を解決するために当社のIMS事業(有期でのプロ人材の紹介)と連携し、スポットでの採用も支援しています。また、今年の4月から、アメリカに当社の拠点ができたので、バイオベンチャーがより発展しているアメリカとの連携を通して、より日本のバイオベンチャーも盛り上げたいと思っています。
また、人材にこだわらず、経営課題や事業運営など、困ったときにまず相談してもらえるような関係性を築いていきたいです。
懇意にさせていただいているベンチャーキャピタルからは、登記前のフェーズでも、事業運営や人材の採用について相談をしてもらえています。今後もよりネットワークを広げ、何かあったらまず本間さんに相談したい、と思っていただけるようにしたいです。
JACでは、やりたいと言ったことを想像以上にやらせてもらえる自由な環境が整っているので、今後もたくさんのチャレンジをしていきたいと思います。」
※1・・・正式名称は「ポストドクター」。博士号を取得したのち、大学や研究機関において任期付きで研究活動をするスタッフのこと。
採用情報
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