ドント・ルック・アップ【Jシネマレビュー#12🎬】
豪華が俳優陣が揃ったNetflix映画🎬
それぞれの個性が出た各キャストの怪演にも注目の作品です👏
↑あくまで個人の感想です
・内容 13
・演技演出 18
・視覚効果 16
・音楽 15
・エモーション 12
Netflix映画の勢いは凄いですね!
レオナルド・ディカプリオの迫真の熱弁といい、メリル・ストリープの気難しげな大統領役といい、ケイト・ブランシェットの色っぽさといい、ティモシー・シャラメの荒っぽい少年役といい出演者一人一人のキャラクターが確立されていました。
映像に関しても、VFXを使った迫力あるシーンが楽しめたので、劇場で観ることをオススメします!
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"人類が人類を滅ぼす時代?"
ネタバレがあるのでご注意ください⚠️
地球が滅亡するまで…系のシリーズって結構ありますよね🌏
本作もこの手の一種なのですが、現代社会、現代アメリカを風刺たっぷりに描いていて興味深く観ていました。
まずは、アメリカ大統領について🇺🇸
多忙なことは言うまでもないですが、常に自身の保身が第一。
最終的には、学者の意見を信用せず、ズブズブな関係の企業CEOの意見を信じるがままに決断し、地球防衛計画を進め、失敗します。
利益のために、衝突する彗星の鉱物集積を行うこと自体は、良いアイディアと言えるかもしれません☄️
しかし、専門家の意見を聞かずに、行動してしまった大統領に非がありました。
結局は、権力者のもとに、国民は立ち尽くすしかないのかという、無力さを感じてしまいました。
それは、映し出される各国の人々だけでなく、天文学者ミンディ教授らの立場からしても同様です。
そして、インターネットが蔓延る現代のネット社会について📱
今の時代、一度でもネットに出回った情報は、すぐに拡散され、完全に消すことは不可能となっています。
誤った情報、デマなども当たり前のように出回る時代です。
正しいことを言っている人間が、非難の対象となったり、責められるべき人間が、称賛されたりと、目の前の情報に飛びつく人間が増えた分、人類の物事の判断能力が低下してきているような気がしてなりません🤷♂️
このコロナ禍においても、上に立つ人の判断力と、それに従うしかない国民の無力さ、ネット情報の錯綜など、考えさせられることが多くありました。
科学技術の発展により、人類の思考力が退化してきているのかもしれません。
そして、次に人類を滅ぼすのは、自然の脅威ではなく、人類自身の過ちによるものかもしれないと感じました。
"地球最期の日、あなたはどう過ごす?"
さて、本作品は、最終的に、来たる地球滅亡に最期をどう過ごすかというところへ向かっていきます。
彗星の衝突が回避できぬと知り、地球外へと向かった大統領、地下深くのシェルターへと隠れ、地球上最後の人物となった大統領の息子、錯綜する情報に混乱のままその時を迎えた国民たち、祈りを捧げるように舞う原住民族、家族と仲間と共に思い出を語りながら過ごしたミンディ教授たち。
死を受け入れた人もいれば、わずかに生き延びた人もいましたが、結局は何が一番幸せであったのでしょうか。
おそらく、最期の最期に心つながる人たちと過ごせたミンディ教授たちが、一番幸せであったのではないでしょうか👨🏫
彼らは、政府に背かれようと、世界中の人たちに非難の対象とされようと、自分たちの発見と信念を貫きました。
だからこそ、あれだけの平静と余裕でもって最期を迎えられたのだと思います。
生き延びた大統領らのエンディングシーンには、思わず笑ってしましました😆
最後までブラックジョーク満載でしたね。
現代に考えるべきトピックを巧みに描き、鮮やかなグラフィックと演者たちの好演が楽しめた良い作品でした🌐