ハウス・オブ・グッチ【Jシネマレビュー#15🎬】
出演者に豪華オスカー俳優陣が並び、主演にはレディー・ガガと、かなり注目していた作品🎬
個性的な登場人物を見事に演じている怪演と、ファッションブランド、グッチの陰の部分がよく表現されたクライムストーリーが見どころの一作です!
↑あくまで個人の感想です
・内容 13
・演技演出 18
・視覚効果 15
・音楽 17
・エモーション 11
レディー・ガガの、男性に負けじとグイグイ突っ込んでいくパトリツィア像をはじめ、アダム・ドライヴァーの不器用なお坊ちゃんマウリツィオ役、アル・パチーノの貫禄ある演技、ジャレッド・レトーのすっかり別人と化した怪演など、主要出演者たちの演技の素晴らしさが光っていました!
成功者としての豪華さやファッショナブルな装いなど、見飽きない効果も工夫されており、音楽も古き良き時代ものの曲が多用されていて良かったです!
自身の歌唱はいれず、演技だけで勝負するレディー・ガガは必見です!
内容自体は、感動するような展開ではなく、ドロドロとしたストーリーであるため、グッチ信者にはオススメしません😅
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"レガシーの裏にある恐さ"
⚠️ネタバレがあるのでご注意ください。
企業ならどこでも、今までに積み重ねてきた実績というものがあります。
有名ファッションブランドのグッチについても、もちろんそれは言えることです👜
しかし、上に立つ人の物事の考え方によっては、そのレガシーが、かえって奈落の底への一歩となり得るのです。
レガシーがある分、大きな変化を嫌う風潮が、できてしまうことは恐ろしいことです。
今回のグッチについては、特に家族経営となっており、新しい風も吹きません。
親が守ってきたものを継承するといったやり方では、知らず知らずのうちに、時代に合わないスタイルとなってしまう可能性も高いですよね😓
パトリツィアやパオロの存在って、かなりの悪人で異端児っぽく描かれていました。
もちろん、人間性の部分はあるかと思いますが、両者のような、斬新なアイディアで、行動的に動ける存在というものは、ビジネスにおいては必要だろうと感じました💰
"豪華俳優陣の素晴らしい演技"
150分以上もあるドロドロとした本作を観ていても、全く飽きなかったのは、まさに出演者たちの演技が優れていたからです😊
出演者たちの演技について、スポットを当てて考えてみます!
まずはパトリツィア役のレディー・ガガ💃
アリーでの演技も良かったのですが、今回は"女優"レディー・ガガとして、演技だけで勝負してきました!
品がなく、富と権利に目がない悪女パトリツィアが完全にハマっていました🦹♀️
ハマっていたというよりは、彼女の演技力の高さだと思います!
ガガ自身も、イタリア系の血を引いているということで、イタリア系英語の発音が良かったです🇮🇹
グッチという名ブランドの一家に入り込み、かき乱していく強い女性という像も完全に見られました!
ファッションや装いについては、言うことなしでしょう。
レディー・ガガのカラー全開でした!
続いて、マウリツィオ役のアダム・ドライヴァー。
不器用なお坊ちゃんという感じの若い頃の雰囲気から、次第に感情や行動力に変化が生まれていった晩年までのマウリツィオを巧く演じていました🤓
マリッジ・ストーリーでも観られましたが、彼の怒りの演技には緊張感が走ります!
それほど、冷徹な恐ろしさの表現が非常に巧いです!
2人の主演に負けじと、インパクトが大きかったのが、パオロを演じたジャレッド・レトー。
特殊メイクのインパクトだけでなく、嫌味ったらしい雰囲気プンプンの動きや話し方まで、演技力が凄まじいなと感じました😆
パオロのグッチ家での立ち位置というものがよく伝わってくるような、異端児感がよく表現されていました!
最後はアル・パチーノ。
映画界のドンらしく、圧倒的なオーラとゴージャスなマフィア感で、作品を重厚かつ華やかに仕立てあげています!
かっこよさが際立っており、グッチの装いも非常にお似合いでした!!
内容はドロドロとしたお家騒動話なので、特にグッチユーザーにはおすすめしません笑
しかし、豪華出演陣の素晴らしい演技に酔いしれてみるのはいかがでしょうか?😃