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コード記号の読み方と進行のルール

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レッスンの補助資料としてコード記号の読み方について、なるべく基礎から自分なりに説明しています。レッスン希望の方は要メッセージ。
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2020年7月の記事一覧

コード進行の基本的なルール18

ここまで、メジャースケールの基本的なルールとコードの置き換え、セカンダリードミナント、裏コードまでみてきました。
ここからは、話変わって、短調(マイナー)の場合をみていきます。

マイナーは難しいイメージがありますが、基本的なルールは同じです。

まず、マイナー(短調)をメジャー(長調)と比較してみます。

ルート(根音、Tonic になる音)はドで統一しました。
これをみるとミとラとシが♭されて

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コード進行の基本的なルール19

前回、マイナーの音階を紹介しましたが、前回のマイナースケールは
ナチュラルマイナー(自然短音階)と呼ばれます。
ドレミファソラシドを6番目から始めた音階と同じ間隔で並びます。

こちらを使って、同じくV-I のケーデンスを作ろうとすると以下のようになります。

これだと、V がドミナントになりません。。これは困ります。。
なぜなら、メジャーの音階と同じようにドミナントモーションが トニックに戻る時

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コード進行の基本的なルール20

マイナーが3種類あることを書きましたが、前回も書いたようにナチュラルマイナーが基本で、ハーモニーだったり、メロディーに合わせて他の二つのマイナーが派生しています。

今回はマイナーを使ったコード進行のルールをみていきます。
マイナーコードの機能は下記のようになります。
(全てではなく3種類のマイナーから頻出のものに絞っています。)

<Tonic>
I-(6th or 7th or M7th),

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コード進行の基本的なルール21

今回からマイナーの進行についてみていきます。
各コードと機能は前回紹介した通りですので、それを使ってケーデンスを組み立てています。一番簡単なのは以下です。

ここからはサクサクいけると思いますが、まず4和音にしてみます。

例えばSub Dominant をiiで置き換えれば、

Tonic をTonicの代理コードで分割することもできます。

もちろんセカンダリードミナントを使うこともできます。

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コード進行の基本的なルール22

ここまでで、代理コード、セカンダリードミナント、リレーティッドツーマイナー、裏コード、マイナーキーのコード、についてみてきました。

今回からは少し難易度が上がるものについてみていきます。
はじめは、パッシングコードです。

パッシングコードはその名の通り、次のコードに通過するためのコードです。たとえば以下のようなものです。

この普通の進行にパッシングコードを挟み込むと、

ここではDmi7へ通

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コード進行の基本的のルール23

パッシングコードについてみていきますが、基本的には何を挟んでもメロディとクラッシュしなければ大丈夫なのですが、知っておくとスムーズになるためのパッシングコードのルールがいくつかあります。

① 全音でアプローチする場合はDiatonic Chord にする
まず、パッシングコードはターゲットにするコードに対して、半音だけでなく全音でのアプローチもできます。その際のコードはダイアトニックコードに従い

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コード進行の基本的なルール24

今回はパッシングコードの中でもディミニッシュコードについてみていきます。ディミニッシュコードは色々な役割をするので分かりにくいですが、基本的にはパッシングコードのようにスムーズに通過する時に使います。

① Dominant 7th の代理としてのDiminished
前回のDominant 7th (♭9) の使い方と同様なのですが、ドミナントセブンスの部分に置き換えで下記のようにディミニッシュ

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コード進行の基本的なルール25

前回まででパッシングコードのルールをみていきました。
今回からは、名前がカッコいいのでみんなが憧れるモーダルインターチェンジ Modal Interchange についてみていきます。(必殺技みたいでカッコいいですよね。)

実際のところモーダルインターチェンジは、そんなに肩肘貼るようなテクニックではないと思うのですが。。
基本的に今まででのルールで説明がつかないようなコードに対して用いられます。

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コード進行に基本的なルール26

前回はモーダルインターチェンジを大まかに説明しましたが、今回は実際にモーダルインターチェンジとして使われるコードについてみていきます。

モーダルインターチェンジは”借りてくる各音階を考える”とかが普通だと思いますが、面倒なのでモーダルインターチェンジとして使われるコードについて列挙していきます。つまり、列挙したコードが出てきたら、モーダルインターチェンジを疑うと言うことで。。
(KeyはCメジャ

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コード進行の基本的なルール(演習編1)

ここまでルールを解説してきましたが、実際の曲をみて演習しておいても良いと思います。下記は日本の有名なJ-POP のコード進行です。
このコード進行を今までのルールを使ってご自身で分析してみてください。

※ 回答はこちら。。