コード進行の基本的なルール19
前回、マイナーの音階を紹介しましたが、前回のマイナースケールは
ナチュラルマイナー(自然短音階)と呼ばれます。
ドレミファソラシドを6番目から始めた音階と同じ間隔で並びます。
こちらを使って、同じくV-I のケーデンスを作ろうとすると以下のようになります。
これだと、V がドミナントになりません。。これは困ります。。
なぜなら、メジャーの音階と同じようにドミナントモーションが トニックに戻る時に一番強く進行することができるので、このままだと進行が希薄になります。では、どうするかと言うと、G7 にしてしまえば良いのです。
これでトライトーンを含むG7 が出来上がるので、スムーズにIにいくことができます。これを音階で並べ直します。
この7番目の音だけをナチュラルにした音階を、
ハーモニックマイナー(和声的短音階)と呼びます。
これで一件落着でしょうか?
いえ、今は和音にした時にスムーズになっただけです。実際弾いてみるとハーモニックマイナーは6thと7th の間が広くてエスニックな雰囲気満載です。
この場合、6thから7th に単音で上がる時は、6th と7th の間隔がもう少し狭い方が自然になります。つまり、以下のように。。
こちらは旋律からきているので、
メロディックマイナー(旋律的短音階)と呼ばれます。
マイナーの音階って3種類もあるんですね。
こちらも一つおきに並べた和音を書いておきます。
ハーモニックマイナー
メロディックマイナー