OH!へんろ。親子の88か所巡り(63番札所):密教山 吉祥寺(愛媛県)
わたしが、子どもたちと決めた今回のお遍路ルールは一つだけ。納経所で御朱印をいただくのは子どもたちの役割ということ。ちゃんと挨拶をして、御朱印をお願いし、最後はしっかり御礼をする、です。
今日の煩悩:
人間は石に穴が開いていると潜りたくなるのでしょうか。私と妻は、十数年前にミクロネシア共和国のヤップ島に行った際も、ヤップの石貨(丸い大きな石の輪っか)を潜り、パラオでもヤップの人が忘れていった古代の石貨に潜り込んだのを覚えています。
さて、吉祥寺の庭にある高さ1mほどの石に、径30〜40cmの穴が開いていて、ここに金剛杖を通せば願いが叶えられると言われています。金剛杖?潜らせるのは杖で良かったのですね。私は胴回り的に入れないと嘆いていましたら、息子が「僕がパパの願いを叶えちゃる」と言って、潜ってくれました。父ちゃんの願いは、君が優しい人になることなので、十分叶いました。
もし、何かを潜りたいという希望がある方は、同じ敷地内に毘沙門天の妃であり脇侍である「吉祥天女」の像を見つけることが出来ます。「貧困を取り除き大富貴をもたらす」仏様として篤い信仰を集めております。その吉祥天女像の下に四角い穴があります。ここは、私の胴回りでも潜れます。その名も「くぐり天女」。これをくぐるとご利益があると伝えられております。
欲を出すのは宜しくない時もありますが、時には欲を呟いてみることも意味があることかもしれませんよ。
御詠歌:
身の中の悪しきひほうを打ちすてて みな吉祥をのぞみいのれよ
本尊:
毘沙聞天
創建:
弘仁年間(810〜824)
真言:
おん べいしらまんだや そわか
歴史:
縁起によれば、弘仁年間に、弘法大師がこの地方を巡教した際、霊木で毘沙聞天像を彫造し、それを本尊としました。また、脇侍として彫像した吉祥天像と善膩師童子像を安置し、貧苦からの救済を祈願して堂宇を建立したのが開創と伝えられています。
所在地:
愛媛県西条市氷見乙1048
駐車場:
なし