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草鞋

昨日、足腰の痺れの話をしていたところ、日常生活で足指を使っていなかったことが原因だと、ほぼ理解できた。

最近の靴は、つま先がものに引っかからないように少し持ち上がっている。
つま先が使えないように足裏全体で歩くように設計されているように思える。

健康な歩き方の指導要領をみると、目を通した資料全てが踵から着地して、つま先で蹴り出すように歩くと書いてある。

なるほど、自分で歩いてみるとつま先が使えていない。

昔は、健脚な飛脚が、急用で重要な文物を走って運んだと学んだことがある。
どのくらい走ったのだろう。

町飛脚(定飛脚)の場合ですが、安永2年(1773)になって東海道に28ヶ所の取次所が設けられていますので、それ以前の飛脚1人の走行距離は継飛脚の2~3倍でした。
参考として、江戸~大坂間550㎞の「四日限仕立飛脚」という特急便は、足の速い専門の飛脚人足がリレー方式で96時間で走り抜けました。
1日目
97㎞(江戸~箱根間)
2日目
114㎞(箱根~大井川間)
3日目
180㎞(大井川~桑名)
4日目
159㎞(桑名~大坂)

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情報が色々あって、どれが正解かよくわからないが、相当な距離を走っていたことは理解できる。この例だと、取次書が28ヶ所だから一人当たり約20km走っていたことになる。

それよりも足元を見て気付いたことがある。

草鞋だ。

日本人は足指の割れた草鞋や下駄を履いていたのだった。
相撲取りもそうだった。

足腰の強い人は、足指の割れた、草履、草鞋、雪駄、下駄、ビーチサンダルを履いている。

靴の文化が導入されて、足腰が弱くなっていたのだった。
すっかり足元を見る事を忘れていた。


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