
今日の4枚「月光の河辺」
1/20 PINTORの【今日の4枚】は「月光の河辺」でした。それぞれに雰囲気の違う河と橋と月の絵。
【1月20日の4枚】
— 学べるアートの知識を毎日お届け | 美術鑑賞アプリPINTOR (ピントル) (@pintor_japan) January 20, 2025
「月光の河辺」
橋の上にぽっかりと浮かんだ月の絵を集めました。観るものもまた、夜の散策者になれそうです。
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1枚目は江戸の京橋
2枚目はロンドンのバタシー
4枚目はフランス/トゥールーズのヌフ橋を描いています。
どれもそれぞれに魅力的なのですが、私が最も惹かれるのは3枚目。フランク・ブラングィンの《月と橋》。

橋や河岸、月が水面にうつる様子などが、スケッチのようなラフなアウトラインと淡い色遣いで描かれています。全体的にぼんやりと、霧がかかったように見えます。
どこを描いたものなのでしょう。
タイトルや絵の中から推測するのはなかなか難しいですが、ブラングィンはブリュージュ出身でロンドンにも長く住んでいた人物。どちらも霧の濃い都市として有名です。
PINTORによるとこの作品は川崎重工が所有しているらしいのですが、どこかで観られるのかな……
ブラングィンは国立西洋美術館(東京)の創設に大きく関わった人物。コレクションの基礎になった『松方コレクション』の収集者 松方幸次郎の指南役で、松方幸次郎の肖像画も残しています。
その松方幸次郎は川崎重工(当時は川崎造船所)の初代社長なので、《月と橋》が川崎重工の所有なのも納得です。

かなり多くの作品をのこしている画家なのですが、この肖像画以外の作品は全く知りませんでした。他にも惹かれる作品がありそうです。またひとつ調べる楽しみが増えました。
好きな画家も作品も、多ければ多いほどいい。これからも気楽に自分の中のコレクションを育てて行きたいです。