気の向くまま風に吹かれるままに唯ふらりふらりと漂う命でいいじゃないか。生まれたくて生まれた訳ではないし、生まれたから一応生きてみてるってだけのこと。それだって、死なないから死んでないってだけなんだ。何者にもならなくていい、無理して何かを求めなくてもいい。今こうしてここにいる、それだけでいい。流れ流されてこんな形になりました。何故だかは知らないけれど、別に何故かを知りたくはないよ。これまで何年経ったとか、後何年あるだとか、そんなのどうでもいいんだよ。誰かの為だとか、自分の為だとか、生きる意味だとか、未来がどうだとか、そんなのもどうでもいいんだよ。膨らんでは弾けて消えていく泡の一個一個なんて、誰が気に留めるだろう。どこにも誰も何も無いんだから、何が起きても、何が起きなくても、夢より無意味なんだ。また風が吹く。また飛んでいく。また雨が降る。また流れていく。何もいらない。何も考えない。あるようにあって、なるようになる。ほら、スッキリしてるよね。