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【小説エッセイ】 こんなはずではなかった その1

小説「骨の消滅」を書いていて、驚いたことがある。

登場人物が勝手に動き出すことだ。


小説を書きなれていらっしゃる方なら、何をいまさらと思われることだろう〈また、ここで小説を書きなれた方は目をつむってほしい〉。

ぼくはnoteでも何か小説を書くのに参考になる方はいないだろうかと調べていたときに、ニジマルカさんの記事を見つけた。

そこでは小説の書き方やちょっとしたコツも教えてくださっていて、ぼくは自分の小説を書きながら、いろいろと参考にさせていただいていた(その節はありがとうございました)。

あるときに、こういう記事を見つけた。

書いている途中で迷ったら、登場人物が動き出す方向に物語を進めていきましょう♪

そう書いてある。

まさかぁ、と思った。登場人物が勝手に動き出すなんてあるわけない。書き始める前はそんな風に馬鹿にしていた(すいません m(_ _)m)。

ほんとに、勝手に動き出した!!


あせった。こんなはずではなかった。登場人物はぼくが思った通りに自由に操作し、行きたいところはぼくが決める。裁量権はぼくにある。なんて思っていたのだが、実際は全然違っていた。

登場人物の性格や特徴が決まると、それを無視しては話が進まなくなってしまう。

二人の主人公たちはその性格ゆえに、ぼくの思惑とは違った方向に動き出していく。

まずい、このままでは話がまとまらなくなってしまう。

名探偵コナンの「青山剛昌ふるさと館」なんぞに寄り道している場合ではないのだ。

話が進むたびに、彼らは寄り道をしようとする。そのおかげでどんどん締め切りが迫ってくる。締め切り1か月前にして、まだ出雲へたどり着いていないことに、ぼくは焦り始めていた・・・。


ヘッダー画像は500mlさんの画像をお借りしました。ありがとうございました。


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