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【小説を書く】 本はたくさん読みましょう♪

小説「骨の消滅」を書くにあたって、途中から「小説の書き方」を図書館から借りてきて、参考にしたりしていた。

そこにこう書かれていた。

本はたくさん読みましょう♪


なぬ?

小説を書かれる方は、なにを当たり前なと思うかもしれない。第一、本が好きだから小説を書きたいと思うようになるのだろう。本はたくさん読んで当たり前だ。

ところがぼくは本をあまり読まない。読まないというと語弊がある。たくさんは読まないといった方がいいのかな。

ぼくの好きな小説に司馬遼太郎さんの「峠」がある。

その主人公・河井継之助は「たくさんの本を読まず、同じ本を何度も読むのが大切だ」というようなことを「峠」の中で述べている。ぼくは「峠」の影響を受けているので、たくさん小説を読むより、気に入った本を何度も何度も読むようになった。

そういうわけで、これまであまり小説というものをたくさん読んできていなかった。それについて、悔いていることは一切ない。ただ、ここにきて、小説を書くにあたり、自分の語彙力のなさには辟易させられた。

やはり「小説の書き方」にもある通り、できるだけたくさんの小説を読んだほうが、小説を書くのには適しているのだろう。

だが、今からたくさん読むには遅すぎる。ぼくはしかたなく、自分の経験の中から有り合わせの記憶を引っ張り出してきて、登場人物の肉付けをした。そうするしか、他に方法がなかったからだ。

主人公が綺麗な女性に振られるのは、ぼくの好きな映画「男はつらいよ」をモチーフにしているためであり、出雲神話の名所を訪ね歩くのも司馬遼太郎さんの旅エッセイ「街道をゆく」を踏まえている。

というわけで、執筆が終わった今、慌ててみなさんの投稿小説を喜々として読み漁っている。

夏の夜は長し ♪


ヘッダー画像はマナミさんの画像をお借りしました。ありがとうございました♪


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