サムライ・ガール 〜はじめに
はじめまして!
今日からnoteを書いていきますので、どうぞよろしくお願いします。
私の娘は、小学校1年生の時から自分でNHKのラジオ講座で英語を学び始め、ある程度話せるようになった中学生の頃に、「ハリウッドのドラマ制作に携わりたい」なんて言い始めました。
まだまだ日本人のキャストや制作者が少ないハリウッドに、日本人として入っていきたいと。
「いや、無理でしょ」って、普通は思いますよね。
何かツテがあるわけでも、すごい才能があるわけでもないのに、いったいどうやって?って。
それが、現実になったんです。
アメリカの私立大学に進学し、3年生で世界的な人気ドラマの現場にインターンとして入り、続いて話題の新作ドラマには仕事として、合計半年ほど参加。
まさか本当に、テレビやスクリーンでしか見れない海外の俳優さんやスタッフの人たちと話をして仕事ができる、そんな世界線に普通の日本人の女の子が入れるとは思いもしませんでした。
といっても、うちは1年間で7万ドルにも上るアメリカの大学の学費を払えるほど裕福ではないし、娘はそんなに優秀でもなく、むしろかなりのポンコツで、日本の大学だと進学できたかどうかわかりません。
どのくらいのポンコツかというと、最近はこんな発言が。
「横浜って何県だっけ? 千葉県? あ、埼玉県か!」
※東京で育ち、横浜には何度か行ってます
そんな子が、どうしてこうなったのか。
主には、中学高校と6年間通ったテストも成績もない特殊な学校、そのおかげで入学できた大学、そして娘に関わってくださったすべての日本やアメリカのみなさんのおかげです。
ただ、大きな土台となったその特殊な学校は、文科省に認められていないため助成金がなく、授業料は一年に180万円くらい。
そんな投資をする価値があるのか、裕福でもない親としては、それこそ清水の舞台から飛び降りる覚悟が必要でした。
ちなみにそれまでは、近所の公立小学校に通い、ラジオ講座のテキスト代以外は月1,500円の合気道会に数年通っていたぐらいで、教育費はほとんどかかってませんし、その学校に入学後も塾や習い事などは一切行っていません。
一人一人の力を伸ばす独自の教育を行う学校で、娘は夢を見つけ、それを実現する力を身につけさせてもらえたんです。
合格できたアメリカの田舎にある名門大学には、学費の8割以上を免除してもらえ、毎年支払っているのは、授業料、寮費(食費や宿泊費等の生活費)、保険料等を含めて1年間に1万2,000ドルほど。
生活費込みでこのくらいの金額でアメリカの大学に通える道があるとは、私は知りませんでした。
もちろん、特別に優秀な方なら超一流大学の全額免除や、日本の財団による奨学金を受ける道もあるでしょう。
でも娘には、とても無理な話でした。
ポンコツである原因に、学習障害(限局性学習障害、LD)の傾向があったからです。
現在は映画専攻の大学4年生で、長年障害の改善にも取り組んできたので、少しずつ問題が減ってきているようです。
横浜が何県かも、もう覚えた、は、ず、、、。
この先どうなるかわからないし、何か成し遂げたわけでもありません。
でも、とりあえずここまででも十分、普通はできないような経験をさせてもらってきたと思うので、娘がたどった道を記憶が薄れないうちに書き留めていくことにしました。
私がお伝えしたいのは、娘がどんな教育を受け、どんな人たちのお世話になったからこうなったのかということですが、多くの方が関心があるのは、アメリカで夢を実現させていくだけの英語をどうやって身につけるかとか、アメリカの大学受験のノウハウなどじゃないでしょうか。
そこで英語の学習法や、私が大小さまざまな大学の入試担当者と会って得てきた詳細な情報など、以下のようなことを盛り込んでいこうと思います。
・ラジオ講座で英語が話せるようになるには
・無料で学べるサイトやアプリ
・本当のバイリンガルになるためのポイント
・アメリカの大学受験対策
・約20大学の審査基準や奨学金(授業料の免除)等
・奨学金を受けて合格するには
・親がすべきこと
一部の記事は有料とさせていただきますが、ほとんどは無料で読んでいただけるようにしますので、ご了承ください。
また、ハリウッドに関心がある方、娘と同じように目指している方もいらっしゃるかもしれません。
ドラマについては、日本にも多くのファンの方がいる作品なので、タイトルや内情など、具体的なことはあまり書けない見込みです。
でも、日本からどんどん流入して、日本と世界との壁が薄くなっていくべきだと思うので、もし需要があるようでしたら、日本の現場との違いやどうやって仕事を得るかなど、書ける範囲でお伝えできればと思います。
ものすごく優秀なお子さんや、アメリカの大学の学費が普通に払える家庭のお子さんは、目指す一流校にも合格しやすく、夢も叶いやすいでしょう。
でも娘のように持たざる者でもこんな経験ができるという話が、これからのお子さんたちのお役に立てばと思い、書くことにしました。
また、 娘が受けた特殊な教育について知っていただくことで、公立でこんな学校があるといいんじゃないかと思ってくださる方が増えてほしいという思いもあります。
娘の夢を応援してくださった多くのみなさんへの感謝と、夢を持つお子さんたちが自分の能力をのびのび発揮して活躍して行かれますよう、祈りを込めて。