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7 聞いたことのないバイリンガル教育と出会う。

ないないづくしの特殊な教育。


インターナショナル・スクールの学校祭に行った時に、どうやら「サマースクール」というものがあるらしい、というのを知りました。
夏休みの数週間、インターナショナル・スクールで行われるプログラムで、学校外の子どもたちも参加できるようです。

今はけっこう知られるようになり、もうお子さんを行かせている方も多いかもしれません。
たいてい10万円以上のお金がかかりますが、娘はラジオ講座だけで実際に英語を話す機会がないので、もう少し安いところがあったら、一度行かせてみるのもいいんじゃないかと思ったんです。

その頃、娘は小学3年生になっていて、ラジオは「基礎英語3」に進んでいました。


いろんなサマースクールを調べているうちに、とても気になる学校が。
それは、日本語と英語のバイリンガル教育を行っているという、聞いたこともない小さな学校でした。

それもかなり特殊なやり方で、こんな特徴があったんです。

・教科書がない
・テストがない
・成績評価がない
・学年がない
・教科の区別があまりない

とないないづくし、初めて聞くような教育方針。

学校の規模もグラウンドがないくらい小さいし、大丈夫なのかと思いましたが、いろいろ調べる中でこの学校が一番サマースクールの料金も安く、とても良心的な感じがしました。


学校説明会というのが定期的に開かれているようなので、娘と一緒に参加してみることに。
そこでは、教育方針について詳しい説明が聞け、授業を見学させてもらうこともできました。

スコットランドの教育や、カナダのバイリンガル教育など、世界の先端的な教育方法をお手本に、日本人に合ったやり方でのバイリンガル教育。
さらに、子どもたち一人ひとりが持っている能力を伸ばすのが目的という、聞けば聞くほど魅力的な学校です。

娘もとても気に入って、
「サマースクールに行きたい!」
と言うので、とりあえずこの学校のサマースクールに、夏休みの間の2週間、通わせてみることにしました。



親こそ英語が必要。


一方で、この頃私は一つの決心をしていました。
それは、自分が本気で英語を勉強しよう、ということ。

子どもがアメリカの大学とか言い出し、バイリンガル教育とかいう世界になってきた以上、親こそ英語が必要なんじゃないかと。

自分が英語をちゃんとやっていないと、英語教育の良し悪しもわからない。
そこで、私が英会話教室に通うことにしたんです。
自分こそほぼラジオ講座ばかりで、英語で話す機会なんてめったになかったから。


娘が小学2年生の頃、大手の英会話教室はどんなものかと、少し行かせてみたことがありました。
週1回40分ではやっぱり身にならないので、すぐにやめることになったのですが、その時、大人用の教材を見せてもらうと、とてもしっかりした内容だった記憶が。
あの教材をみっちり叩き込めばいいのでは、と思ったんです。

そこで、その教室に入会し、週一回のグループレッスンに参加することにしました。

ただ受け身で参加するだけではダメだとわかっていたので、レッスンごとに予習・復習。
メインのテキストとサブテキストのすべての文章を、娘を見習って暗唱し、頭と体に染み込ませていくようにしました。


40を過ぎての勉強は、頭がクラクラするほど大変でしたが、この時の決断は本当に正解だったことが、後でわかることになります。

ネイティブの先生やアメリカの大学の入試担当者、留学先の人々と親が直接やりとりすることは、とても重要だったからです。


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