民主政権とは誰が決めるのか?-アフガン情勢のニュースで感じたこと
今朝、あるFMラジオ局のニュースでアフガニスタンで反政府武装勢力タリバンが全権を掌握したというニュースを聞いた。その中で「ガニ大統領は国外に退去、民主政権が終わりました」とあった。タリバンを肯定する気は毛頭ないが、これまでの政権は民主政権だったと決めつけていいのだろうか。
民主政権とは、読んで字のごとく国民が主体となって営まれる政治のことである。米軍が長年展開してきたアフガニスタンは果たして民主国家だったのだろうか。これまでに一体どれだけの人々が生命を落としたのかを考えてほしい。
タリバンはイスラム教原理主義を唱える軍事組織である。米軍が撤退していく中で、勢力を再拡大していくことは分かっていたはずだ。その国の政治体制は、そこに住む人々が自らの意志で決めることである。利権目当てに他国の軍隊が展開することは本来はあってはならない。
さて、今の日本はどうだろうか。昨日、太平洋戦争が終わって76年を迎えた。日本は民主主義国家であることは間違いない。しかし、76年間にわたって同盟国であれ他国の軍隊が駐留していることも事実である。そのために何か大きなものを犠牲にしていないだろうか。
終戦の日は大雨による災害に見舞われた。その翌日、ラジオを聴いて感じたことである。