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答えられない問いを投げていませんか?
あなたは、人から問われて「何を答えればよいのだろう?」と戸惑ったり、逆に問いを投げかけたのに「何を答えればいいのですか?」と質問されてしまったりした経験はありませんか?
説明の後の「いかがでしょうか?」
さして興味のない商品やサービスの説明をされてからの、「いかがでしょうか?」という問いがこの代表です。
なんとなくの感想を言えばよいのか、欲しいか欲しくないかの判断を答えればよいのか、あるいは、説明がわかりにくいところについて質問すればよいのか、戸惑ってしまいますね。
どちらにしても問いと得たい答えが結びついていないわけですから、機能していない問いだということです。
あいまいになりやすい日本語
日本語は文脈を重要視するハイコンテクストな言語のため、省略が頻繁に行われます。
例えば、髪型を変えた人が、誰かに「どうかなぁ?」と問いを投げかけたら、本当は何を答えてほしいのだと思いますか?
この場合「この新しい髪型は、私に似合っているだろうか?」あるいは「この新しい髪型の私を、あなたは気に入ってくれるだろうか?」などが、意図も答えてほしいことも明確な、省略のない問いの全文になるでしょう。
前者は友人、後者は “気に入ってもらいたい”パートナーへの問いという文脈があれば、よりイメージしやすいと思います。
なぜ、その問いが戸惑いを起こしてしまうのか?
戸惑いを引き起こすような不明確な問いは、なぜ生まれてしまうのでしょう?
“この状況で、こう答えてほしい”、あるいは“この流れでは、こう答えるだろう”という前提が、問う側の中に無意識的に存在しています。
答える側が、その前提を文脈として理解できないと、不明確な問いになってしまうというわけです。
具体的に問うのは、相手に失礼?
さらに悪いことに、日本は遠慮がちに言うことが、相手への敬意として受け取られる文化を持っています。
問う側としては、明確な答えが欲しいし、そのための問いもあるけれど、はっきりと言うのははばかれられるという心理が強く働いてしまうのです。
その結果、文脈に依存してしまい、不明確な問いが投げかけられることになります。
戸惑いを起こさせないポイント
したがって、戸惑いを引き起こさない問いを投げかけるためには、自分の答えてほしいことを明確にすること、文脈に依存しないこと、省略のない問いにしていくことが必要となります。