#2‗東京昼呑み日記‗昼呑み好きのサンクチュアリ 駒形どぜう
更くる夜を 上ぬるみけり 泥鰌汁(芥川龍之介)
ここ最近、日本の実家に帰る度にうちの母が見ている「プレバト!」
ここに登場する夏井いつき先生の解説があまりにもわかりやすく面白いので、つい俳句の世界に足を踏み入れたくなる今日この頃。
そんな俳句入門としてこの度吉祥寺はジュンク堂で購入したのが、この『東京マッハ』
これがすっごい面白いんですよねー!俳句のいろはが解る上に、句会ってどんなスタンス、どんな流れで開催されるのかもリアルな感じで理解できちゃうという。
この著書の中の最初の解説で書いてあったこの言葉に、より句会開催への意欲が高まってますw
「俳句を作るのは、句会を開くためであり、句会をやるのは、その後の呑み会のためです」
ビビッときてしまいましたね・・・
次回の日本出張では、クローズドな感じで初の句会やろうかな・・・と。
そして、そんな句会後の打ち上げで行きたい店がここ「駒形どぜう」
特に6月からは旬の時期に入るので、脂ものってて美味しいだろうなぁと。
この丸のままのどぜうなべに薬味のネギとごぼうを沢山乗っけて、枡入りの「たれ口」(ふり袖の搾りたて原酒)を飲むと、まぁ美味しい上に楽しいw
この歴史を感じる店内の雰囲気や、着物姿のスタッフさんのフレンドリーできびきびした感じが、神田まつやと通じる世界観あります。
もう24時間ここに住み込みで呑ませて欲しい!ってくらい落ち着く・・・
前世はここのお運びさんだったのかも・・・と本気で信じてしまうくらい落ち着く・・・w
そして、どぜうと併せて、アメリカでは絶対に食せない、というか、これを食べるのが大好きって言った瞬間に、アメリカ人には馬刺しの次に嫌悪感を露わにされるので、決して食べてるとは言えない食材だだけど大好きなのが、クジラ🐳
歴史を辿ると、駒形どぜうの2代目が、そろそろどじょうに並ぶ名物を売らなきゃなーと考えた末に、一番小さい魚のどじょうと併せて、一番大きい魚売ろうぜ!と、鯨がメニューが考案されたそうで。
なんともカワイイ発想・・・でもこういう分かりやすいのが案外江戸の時代から東京ではウケるのかもな
この特上くじら刺身、やわらかくて本当に美味しいんですよねーー!
スタンダードメニューにはないようですが、「今月のおすすめメニュー」にあるので、行ったら是非要チェックです。
そして泥鰌つまみながら、鯨刺しで肉を感じる。。この交互に海と田んぼの味覚をスイングする心地よさ。。。幸せスパイラルがエンドレスです
そして、どぜうをフルコースで行くならば、お高いけども「どぜうの蒲焼」(そりゃそうです。あんな小さい泥鰌を開いて蒲焼にするなんて面倒な事、商売でも中々やりたくない!)これがまた小さな鰻みたいで、良い酒のアテなんですよねー
素晴らしい商品開発力!というかこれが江戸時代から続くってすごいな!
そして、蒲焼と併せるのは、やっぱり熱燗の「ふり袖」
ちなみに、この駒形どぜうにある酒器はほんとデザインが秀逸で、いつも買いたいな~と思っていたら、なんとスタッフの方に声をかけたら購入できるっていう❣ 初めて知りました。。。
次回は全種類買おう!
・ご飯茶碗 1,100円
・湯呑み 770円
・徳利 1,320円
・お猪口 770円
・枡 880円
しかし、シカゴに居ながらにして、駒形の老舗情報がインスタで全てチェックできるこの時代。素晴らしい
そして勝手にフルコースの最後は、
日本人の〆の心、卵で閉じる
これをやらねば鍋料理は終わらないっていうね。
どんな鍋でも(そうはいかないものもありますけども)最後は卵で閉じないと気が済まないもので、ここは柳川でフィニッシュ。
これだけで、3時間は軽く楽しめます。スタッフの方もめちゃ優しいんで、我が家のように楽しめますw
休日に浅草へお越しの際には、駒形どぜう、いかがでしょうか。
と、シカゴから発信するのもおかしな話ですが、6月、7月には必ずや丸々太った旬のどじょうを食べに参りたいと思います。
それでは皆さん、今日もステキな乾杯に出会えますように!