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自己啓発本を読み続けてわかったこと

「自己啓発本」を聞くと、胡散臭いとか、同じようなことばっかり書いているとか、そういったイメージを持つ人も多いのではないだろうか。
どちらかといえば私も、そう思っている。
というか、多分思っていなかったら自己啓発本と書いた次に上記のような文章は出てこない。

買ってから全然読んでいない本もあるし、タイトルに惹かれて手に取ったものの、あまりのつまらなさに流し読みもできず、某フリマサイトで売っ払ったこともある。(明日から何か始まるね!)
そのくせ、本屋に行くとやっぱり「自己啓発」と書かれた棚の前で足を止めているし、家には自己啓発本が何十冊もある。
結局、私は自己啓発本が好きなのだ。

読むだけでは効果が出ないのはわかっているし、言葉尻を変えただけで、同じようなことが書いてある本が量産されていることも知っている。
それでもつい手に取ってしまうのは、自己啓発というジャンルを通して、自分を知りたいという永遠の課題があるからだ。

2、30は同じジャンルにばかり触れてきたであろう私が今、自己啓発本で学んだことはただ1つ。
自己啓発本を読むだけでは変わらないが、その日の自分はわかるということだ。

この結論を導き出すのに、数年かかった。
この手の本を読むと、毎回「頑張ろう!」という気持ちになり、ものの数十分で挫折している。
その場で行動すればいい話なのだが、そのハードルは果てしなく高い。
結局、大事なのは気合じゃなく、自分のポテンシャルなのだ。

どれだけ心に刺さった文章でも、ページをめくっていくうちに、脳内からは消えてしまう。
だからといって、忘れないようにと付箋を貼っても、次に開く機会はほとんどやって来ない。
ワークが出てきたら、メモを取り出すことにすら面倒がっている私だ。
1冊読み終えた頃に、自分と向き合う気力なんてものは大抵残っていない。

とにかく数分後、数時間後の自分に期待するのは絶対にやめた方がいい。

だから私は、自己啓発本を読むときに、変な気合いを入れることはしない。
パラパラと流し読みをして、その日の気分でどうするかを決める。
「自分と向き合いたい!」と思った日には、ノートとペンを取り出し、「かったる・・・」と思った日には、本を閉じて、潔く寝る。

この方法は、意外にも自分の気持ちを知る手掛かりになることがある。
書いていることが、全部胡散臭く感じる、もしくは「そんな簡単に出来てたら苦労しねえよ」と思えてきたら、それは休めの合図なのだ。
私の場合は、大体生理前になると、後者の日を連発するようになってくる。

本来の使い方ではないかもしれないけれど、これが私の「自己啓発本」の使い方。

そして最後に、とっても大事なことを。
自己啓発本を大量に読み漁るよりも、認知行動療法の本を1冊しっかり読み込む方がいい。
メンタルは気合いじゃ変えられない。自分を受け入れられるように変えていく方が、ずっと簡単。

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栖山 依夜
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