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自分が好きなもの。

自分が好きなもの。
それは、自分を表すようなもの。
何に惹かれたか、どこに惹かれたか、どんな感情を抱いたのか、その一つ一つを語ることは、自分の内面を人に晒しているようなものだと思う。
受け入れてもらえるとは限らないし、共感してくれる可能性はそんなに高くない。

好きを伝えるという行為は少なからず、勇気が伴う。
だから、教えてもらった側はその勇気を讃えるべきだろうし、簡単に興味がないと一刀両断してしまうのは失礼どころか、無礼にあたるのではないかと思う。
好きなものを教えてくれた人には感謝しなければいけないと思うのは私だけだろうか。

それにもかかわらず、世の中には自分と違う考えというだけで、簡単に否定をしてくる人がいる。
自分だけが正しいと思い、本当かどうかもわからない正義感を振りかざしては得意げな顔をしている人が多い。

そんな人を見るたび、私はそっと自分の好きを心の奥底に隠してしまう。
一度硬く閉ざしてしまった扉は、自分ですらなかなか開けることができない。
それはもう、年々薄くなっていく自分の好きを留めておくことで精一杯なくらいには。

好きなものを大切にしたい。
相手のものも、自分のものも。

これを読んでくださったnoterの皆さんはきっと大切にしてくれると信じて。
いつか、私の好きを包み隠さずに語れる日が来ることを願って。

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栖山 依夜
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