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今年、断捨離したもの

どうにかnoteの連続投稿キャンペーンに応募したくて、急いでこれを書いている。
別に期間はあるのだし、景品がめちゃくちゃ欲しい!というわけでもないのだけれど、これを書けるのは今しかないと思うから。

それが、今年、断捨離したもの。

まず最初に断っておきたいのが、断捨離は安易にするものではないと思う。
人間関係リセット癖がある私は、リセットで幾度も失敗してきた苦い記憶があるからだ。
喋らないから、邪魔だから、スッキリするから。
簡単なノリで決めた選択で、将来出会うはずだった大切な人を失くしてしまったような気がしている。

それでも今年は、過去最高に断捨離に成功した一年だと思う。
理由は簡単で、本当に欲しいものと本当は欲しくないものが今までよりも明確になったから

周りに合わせて浮かないようにしていた服の数々。学生時代や働いている時はそんなに好きではないのに、TPOに合わせなければいけないと思って、地味な服を沢山買い込んでいた。

大学生の時は、可愛い服に派手な髪色で講義を受けている女の子を羨望の眼差しで見つめながら、ぼーっとレジュメを眺めていた。黒のニットに灰色がかったスカート、ブラウンのシャドウ、ちょっとだけ明るくした茶髪が私の知るおしゃれであり、それが私の限界だった。

そんな私も今や金髪。蛇のようなカラコンを入れて、これでもかというほどまぶたをオレンジに染め、でっかい宇宙人がプリントされたニットを着て、その辺をぶらついている。

一方で自室はプリンセスのような風合いに変わった。壁紙はピンク、電気はシャンデリア。ちょっと前まではベッドの上に天蓋も付けていた。
生まれて初めてブライス人形を買い、LARMEという雑誌を手に取り、メゾンドフルールとジルスチュアートに目を奪われた。

この一年で、私は自分に素直になれた。
今の私に必要のない服や小物はもちろん、心の断捨離もしていたように思う。

夏頃には10年以上共にしてきた、LINEのアカウントを捨てた。
ネットや就活で知り合った、新年も誕生日すらもメッセージが来ないような『友だち』。
中学生の頃に遊んだきり、会ったことのない『友だち』。
ただ、今どうしているかをアイコンで確認するだけの『友だち』。

部活の連絡だけしていた先輩や、シフトの交換だけお願いされたバイトの先輩、消滅したサークルの後輩、勇気を出して交換してもらった先生。
大学でずっと一緒にいた友人、高校でずっと一緒にいた友人、ネットで出会ってから10年以上も繋がっていた友人。
数ヶ月以上、連絡がなかった時点で「私」という存在は彼らにとって、そこまで重要ではなかったのだと思う。

ざっと6~70人はいたであろう『友だち』。
それら全てを、葬り去ることにしたのだ。

「私」という人間を生まれ変わらせるために必要なことだった。
人間関係の断捨離はそれなりに苦痛を伴うはずなのだが、アカウントを消した時、私は晴れやかな気持ちになっていた。

無理に断捨離をする必要はない。絶対にない。
けれど、思い切って手放すことで自分が良い方向に変わるのなら、やってみる価値は大いにあると思う。

これからも汚い部屋が嫌になったり、好きだったものに飽きたりする度に、私は断捨離をしてしまうだろう。
憧れのミニマリストとは程遠いけれど、断捨離がいつもより好きになれた年、2024年。

この一年で手放したもの以上に、来年はもっと何かを手に入れられる年にしたい。

#今年の断捨離

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栖山 依夜
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