
介護や育児、不安とうまく付き合うとっておきの方法は?
介護中や育児では度々、相手が思うように動いてくれず将来のことが不安になるということを経験されると思います。
親が思うように サービスを使ってくれない。
大きな病気をしたのに、夫が病院に行くのを嫌がる
老老介護をしている母親が倒れるのではないか
学習障害LDのある子供が本読みをするを嫌がる
子供が習い事の練習をなかなかしない
夫にもし何かあったら 経済的に どうしよう
子供が将来仕事に着くことができないのではないか
このままでは子供が社会に出て苦労するのではないか
という不安やイライラが募るかもしれません。ちなみに上にあげたのは全て私の経験です。
介護の心配で言うと、私の父がデイサービスに行くのを途中から嫌がったこと。認知症から来る混乱が進みお風呂やトイレ介助をしようとすると母を叩いたり グッと掴んだりして抵抗し、母の方が先に骨折や入院をすることになるのではないかと心配がありました。
また夫婦間でいうと、夫が夏に大きな病気をして入院したのに、最近また残業が増えストレスが溜まってる様子だったり。また退院した際に受けるように言われた検査で未だに受けてないものがあったり。
育児に関して言うと、私の息子は小学校一年の時に全く文字が読めるようになっていきませんでした。幼稚園の時は「多分バイリンガルだから遅いんですよ」と先生に言われていましたが、「何かおかしい」と思っていました。小学生になって周りが少しづつ本を読むようになってくると差は明確。難読症ディスレクシアの特徴に多く当てはまりました。
「一生本が読めないのではないか」「将来仕事に就けないのではないか」と先のことを色々考え不安で押しつぶされそうでした。学校でアセスメントを受け、1年生~5年生までIndividual Educational Plan (IEP)というのサービスが付き、個別の指導のお陰で5年生のときにやっと他の子のようにと同じように 本が読めるようになりましたが、今でも本読みは嫌いです。きっとこの記事を読んでくださっている方の中には、他にも
子供が不登校で学校に行ってくれない
子供がいじめにあっている(あったらどうしよう)
夫(や妻、成人した子供)がセラピーが必要だと思うが本人が病気であることを認めない。
リストラされたらどうしよう
彼氏 または彼女ができない
就職決まらなかったらどうしよう
結婚できなかったらどうしよう
配偶者と別れたいが、別れたら 経済的にやっていけるか不安
といった子育て、家族、介護や自分の将来などの心配をされている方もおられるかもしれません。こんな心配になった時に、とっておきの方法があります。
不安・心配を紙に書き出す
1つは紙に書くということ。
心配は紙に書いて光に当てると、心落ち着かせることができます。これはセラピー仲間から教わったテクニック。本当にこれだけでもかなり効きます。
良い心配と悪い心配に分ける
紙に不安の原因である心配を書き出し2つ目は 良い心配 悪い 心配を分けること。これはCBT(認知行動療法)のテクニックです。
紙に何とか自分で結果を変えられる心配を「良い心配」、心配してもしょうがない(自分ではどうしようもない)心配を「悪い心配」と分けます。これは心配性、不安症の子供ともできるワークです。
そして「良い心配」「悪い心配」の横に「準備出来ること」「対策」があれば書き出します。例えば
子供がいじめにあうかもしれない → 今出来ることは無ければ「悪い心配」に分類。→ 準備できることの欄に「子供が相談しやすい雰囲気を普段から作っておく」「夕食時に会話をするよう心掛ける」「家で楽しい雰囲気を作る」
リストラに合ったらどうしよう → 自分でリストラされるかどうかは決められないので「悪い心配」 → 準備できることは「万が一に備えて資格や英語の勉強をしておく」「履歴書を新しく用意しておく」
家族がセラピーを受けることを拒否している → 言っても言っても変わってくれないので「悪い心配」 → 準備としては「自分がもらい鬱にならないように自分の機嫌を取ることに集中する」「笑顔で過ごす」「メンタルヘルスに良い食事を作る。」「家族がメンタルヘ。
来週のプレゼンが不安で眠れない → 自分が行動を起こせば結果が変わるので「良い心配」 → 出来ることは「家でリハーサルする」「家族や友達に練習を聞いてもらう」「上司、先生にフィードバックをもらってから挑む」等
マインドフルネス(今ここ)な行動を取る
3つ目は今ここに戻ってくるということです
私たちのエネルギーは意識が向いている方に流れていきます。心配しているときは、心と頭が将来のネガティブでいっぱいになっていて、鬱状態の時は心や頭が過去のネガティブなことでいっぱいになっている状態で、いずれもエネルギーが今ここに向いておらず、過去や未来に行っていて、非常に疲れやすい状態です。
気持ちが落ち込んでる、心配が止められないな、という時は
①自分の意識が未来あるいは 過去に行っており 今にないことに気づく
②今ここに集中する行動をとる
といいです。
今ここにエネルギーを戻す行動は
運動し体を動かす。汗をだす。
家の掃除をする。窓を開け換気をする。
不用品ゴミを出す。
料理や、お菓子作りをする。
趣味。好きなことをする。
綺麗な景色を見る、特に海など。観葉植物に水をやる。
水に触る、水を飲む、お風呂に入る。
などがおすすめです。
不安になる、心配をする能力は、危険を察知するために人間に与えられたギフトです。もしあなたが「自分は不安になりやすい、心配しやすい」と気が付いているのであれば、それは「不安とうまく付き合っていくよう」になれるための大きな一歩です。
Practice makes perfect(練習は成功のカギ)。最初からうまくできなくていいのです。5回不安になった時、1回でも2回でも気が付けたときに軽い気持ちで「紙に書く」「良い心配、悪い心配に分けて、対策を書いてみる」「今、ここの行動をとる」の内のどれでもやりやすい物を是非やってみてくださいね。
読んでくださったみなさんの心が少し軽くなりますように~💛