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ありふれた自己啓発みたいな言葉

 普段生きていく上で自分の考え方の中心になっていることがある。それは自分自身に対してベクトルを向けるということだ。もうこの時点でなんだか胡散臭いが、続けてみる。

 自分自身にベクトルを向けるということは、どういうことか?それはある事象(主にうまくいかなかったこと)に対して自分自身はどう改善していけるかを考えることである。いわゆる自責思考だ。この考え方をすることで、自分の成長につながると思っている。

 この考え方が身についたのはきっと受験勉強の影響が大きいだろう。あの時はとにかく必死で、落ちるかもしれないという恐怖に怯えながらその気持ちを誤魔化して勉強し続けていた。高校生までの人生の中で1番きつかったし、いろんなことを考えた。特にもっと環境が整っていればよかったのに、とか都会の受験生たちはずるいよ、なんてことをたくさん考えた。そんなことを考えてもどうにもならないと言うことは知っているので、環境のせいにするのをやめるために自分自身にベクトルを向けるということを意識していた。

 この考え方はある意味で楽だし、ある意味できつい。

 楽な方でいうと、周りの環境や誰かに期待することをしないので、思い通りにいかずにがっかりすることはない。大抵の期待は裏切られるので、最初から当てにしないということはそのショックを防げる。

 きつい方で言うと、自分の周りでうまくいかないことは全て自分のせいになる。どんな理不尽なことであっても、自分のせいになるというのはかなり精神的な負担になる。たぶんメンタルが強くない人は速攻で潰れてしまうと思う。

 このように自分自身にベクトルを向けると言うことは良くも悪くもある。自分自身は理不尽なことに対しては自分のせいにしないという形でバランスをとっていた。こういう生き方の指針はある程度柔軟にしておかないと、苦しくなるものだ。最近もこの考え方を続けていて、主に部活やバイトのときに意識している。〜のせいでと考えるのは簡単だが、それを自分自身の問題に置き換えた方が成長できると思っている。いるかは知らないけど、同じような考え方をしている人と会えたら嬉しいなぁ。

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