我が家でお餅は余らない。
明けまして1週間でございます。お正月と言えば餅。年末年始のこの時期になるとスーパーでもレジに近い場所に山積みにされたり、お正月コーナーが作られてそこに置いて目立たせてあったり、それでみんな買いましたよね。
そしてこの7日とかの時期になってくると「餅 レシピ」などと検索して残っている餅を消費せねばならんな…というターンに入ってきますね。
わりと1袋の中に大量に入ってますしね、餅って。
でも、我が家は普通に通年で餅食うので、「餅が余る」みたいなこと、ないんですよね…。わりと消費期限長いし、生餅も冷凍すればいいし…。
というわけで、今回は餅の話です。餅食う話しかしてないよ。
まずは雑煮とかそばとか、汁物にonとかinだよね。
年越し~お正月と考えると、まずは年越しそばのトッピングや雑煮に使いたいですよね。年越しそばも、そばだけでもいいんですが、かまぼことかちょっとした青菜とか肉類あると豪華に見えるし、そこにね、餅ですね。香ばしく焼いた餅とか乗せると少し贅沢ですね。
あとは定番の雑煮。うちは鶏肉+白菜+大根+にんじん+かまぼこ、これに餅を加えて煮ることが多いですね。柔らかめに・でもドロドロになりすぎない固さで仕上げたい。
焼いた餅もいいし、煮た餅もいい。一度焼いてから煮た餅、というのもまたいい。まだ体験したことないけど餡餅のお雑煮も気になるところ。
ああ~年越し~お正月~お休み~!!という気分を爆上げしてくれます。
お正月の料理のメインの主役は蟹とかお刺身とか肉とか鍋とかになるとは思うんですが、対する餅は主役とまではいかなくともメインキャラ、物語において脇をしっかり固めてくれる俳優さんのようなポジションです。
食べ過ぎで苦しい時、胃を休めるためのお粥に小さめに切ったお餅入れても、少し違う食感足し&汁のトロみ感が増していいよね。七草粥のタイミングでもあるしね。
餅には多彩なエンタメ性がある。
そんな名俳優みたいな餅ですが、当然のように餅単独で食べても美味いんですね。そら名俳優だから単独でもすごいわな。
ただシンプルに焼いただけでも香ばしい風味がつくし、見た目にも膨らんだりして焼けるの見ているだけでも面白いじゃないですか。
つきたてのお餅もいいですよね。最近はあまりやらないんですが、子供の頃は田舎ではまだギリギリ臼と杵で餅つきしていたし、幼稚園とか町内会とかでもやってたり。
ワイワイ賑やかになるのもお祭りっぽくて良し。
杵と臼は使わなくなっても餅つき機も自宅にあったので、年末は親やおじいちゃんおばあちゃんの手伝いをして丸めてましたね。
ぶっちゃけ、我が家ホームベーカリーがあるので餅つき機能使えばおそらく作れますね…今でも。
お米が段々と餅になっていく過程見るの、大好きなんですよ。不思議だよね、あれ。市販のを買っちゃうこと多い餅だけど、時間を見つけてベーカリー自作もやりたいな。
つきたてのお餅の柔らかさは格別だよね。レンジで柔らかくしたり煮て柔らかくしたのとはまた違うなめらかモチモチ感がある。
餅は餅だけ食べても美味いんだよ。
それでそんなソロな餅に合わせるものなんですけど、名俳優だけあって何でも合うんですよね。
まず、醤油系。これはですね、醤油系にも色々あるじゃないですか。塩気が強いものとか、甘い砂糖醤油とか、タレっぽいやつとか、ポン酢と合わせたものとか。
どんな醤油系でも合うよね。たぶん柚子胡椒とかわさびとか紅葉おろしとか一味や七味とか、そういう薬味的なもの加えてもいけるよね。
のりで磯辺焼きにしても美味い。たぶんネギとか大葉とかかけても美味いと思う。チーズ乗せて焼いても合ってしまう。
餅×醤油×○○、これだけで既にバリエーション多彩過ぎる。
ちなみに↑は焼くこと前提だけど、油で揚げたものにポン酢と青のり。これもわりと油のコク+サッパリ感で好き。たまにやる。
これ、一緒に野菜なんかも素揚げしてしまってメインのごはんのひとつにしてしまうのもいいかもなぁ。ポン酢+青のり以外にもかけて美味しくなるもの色々ありそう。あんかけとかもいいねぇ。
揚げる時に餅を小さく切るとあられになるし、薄くスライスしたのはお煎餅的なかき餅になるし、これに塩だけでなく好きな味つけてもいいかも。カレー粉足してカレー味とか、青のり足してのり塩味とかさ。いいおつまみじゃん!
あと、納豆。子供の頃ハマって一時期ずっとこれだった時ある。餅をビローンと広げてから納豆包むのね。欲張って入れすぎて、はみ出してこぼして手やテーブルをベタベタにするまでがセット。
意外だったのは、大根おろし。これは確か町内会だったかな、自宅では食べたことなくて初めて外で食べてなるほど…!となったやつですね。大人サッパリ感だし胃にも優しそう。
そして、きな粉。老若男女、みんな大好きなやつです。まさに王道…ッ!
ちなみに私の実家は焼いた後に水にくぐらせてきな粉にinなんですが、夫の実家は煮たものをきな粉にinなんです。
…お互いのやり方に深く突っ込みすぎると、実家を巻き込んだ大戦争にまで発展してしまうやつですね。危ない危ない。笑。
どっちも美味くてえらい、それでいい。
他の料理にもすかさず混入していく。
餅の名俳優ぶりはすごくて、本当どんな場面でもいい仕事するんですね。
まず、お好み焼きに混入しますね。ダイス状に切って生地の中にパラパラ入れます。ソースやマヨネーズや青のり、ネギにも合う。美味しい。たこ焼きにもいけるんではないかな?チヂミとかにもいいかもしれない。
あと、ピザですね。トマトソースやチーズあたりの、洋風の場でも全然いけます。餅ピザ、ピザの生地を餅にして餅の大量消費しているレシピもありますね。何の具を組み合わせてもわりと難なくいけてしまう。すごい。
あと、個人的に好きなのは餅巾着にすることですね。お揚げさんの中に入れてしまう。おでんにもいいね。普通に煮物系なら何でもいけそう。おでん以外の他の鍋の具にもできそう。
でも、餅巾着はいなり寿司やきつねうどんのお揚げさんを煮る煮汁で煮ると、いなり揚げ餅になって、これだけでも美味しいんですよ~。
お揚げさんにしみた甘辛のお出汁が口の中でジュワッとお餅に絡んでさ。おいなりさん用の煮たお揚げを買ってくればお餅挟んでチンするだけで作れるし、小腹すいた時にも手軽に作れていい。
あんこのことを忘れるな。
そして色々と語った最後に出てくるこの食材。トリを飾るのは……。
そう、あんこです。
あんこはね、餅にとっては往年の相棒みたいなもんですよね。餅の芸風の広さ…あんこと組むことによって「自分、全然、甘味方面でもいけますけどね!」みたいな強さがすごい。
一見つぶあんこしあんでの論争が起こりそうですが、白あんでもずんだあんでも芋あんでもかぼちゃあんでも何でもいけてしまう。懐が深すぎるんだよな…。
お正月の栗きんとんや甘露煮あたりがまだ余っている人は、普通にしれっと組み合わせてしまえばいいんですよ。アイスクリームとかきな粉とか生クリームとかチョコソースあたりも足してみたりしてね。立派なおやつですわ。
あとは、ぜんざい・お汁粉ですね。これに餅。もうシンプル定番に間違いなく美味い。ほっとするやつです。
めんたい国民だから、太宰府に初詣でをしてその流れで梅ケ枝餅を食べる、というのは定番。今年は食べ歩きでなく某店イートインで梅ケ枝餅×チョコを抹茶で頂きました。あんこ×餅×チョコ、普通に合うよね。
餅はサスペンスも演れるから、注意。
と、ここまで餅という食材のエンタメ性、芸風の幅広さを語ってきたわけですが…。餅にはまだ最大の強烈な持ち味があってですね。
人を殺すことがあるんですね。
こやつ、芸風広すぎてうっかりサスペンス方面もいけるんですよ。
なので、窒息しないように注意して食べないといけないんですね。しっかり飲み物を用意して、小さく切って一口ずつ、ゆっくり食べましょう。
あとね、食べ過ぎると太ります。違う意味でも殺しに来る。つよい。
…というわけで、餅だけで3000字くらい語ってしまったよね。
少しは皆様のお手元の餅消費に寄与できてるといいなぁ…などと思いながら、私も餅を食べようと思います。
自力で買ってるけど、義実家からも貰ってきちゃったからたくさん食えるぜ~。ホクホク。
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