呼吸が浅く感じる方へ

ふと息苦しさに気付いて深呼吸をする方。
なんとなくボーっとして思考がまとまらない方。
そんなことがあるという方は、呼吸が浅くなっているのかもしれません。

呼吸が浅くなる原因は、横隔膜という胸とお腹の間を隔てる膜組織が緊張して、十分動けなくなっているから。
横隔膜が緊張する理由は様々ありますが、それは一旦置いておいて、まずは緊張を取り除きましょう。

やり方は以下の通り。

1.まず、無理のない範囲で数回深呼吸を繰り返します。
何回か深呼吸を繰り返していくと、息を吸うのと吐くのとで、やりやすい方や抵抗感の少ない楽な方に気付けると思います。

もし、どちらか分かりにくかったら、その時はちょっとだけ頑張って先ほどより少し大きく深呼吸をします。
まず、胸が膨らんで、次にお腹が膨らんでという順番で空気が入ってきて、その後お腹がしぼんで、胸がしぼんで空気が出ていく。
その過程でなんとなく収まりが良い所が見つかるはずです。
どうしても見つからない場合は、毎日数回深呼吸を繰り返す練習をしてみましょう。
動作に慣れることで必ず分かるようになります。

2.深呼吸を繰り返し、吸う方、または吐く方のどちらか楽な方が分かったら、今度はその楽な方でさらに最も楽な所を探していきます。

例えば、吐く方が楽だと分かったとします。
そうしたら、まず軽く息を吸ってゆっくり吐いていきます。
そうすると吐き始めか吐き終わりか、もしくは吐いている途中なのか、どこかに最も楽な所が見つかるはずです。

3.楽な方の呼吸を繰り返す中で最も楽な所を見つけたら、あとはもう少し。
この最も楽な所というのは、いわば呼吸のクセが一番ついている所であり、横隔膜の動きをロックしているポイントなのです。
なので、そこから横隔膜のロックを外してあげればいい。

そのロックの外し方ですが、先程見つけた最も呼吸が楽な所で息を止めます。
できるだけ長く、もうこれ以上は無理というところまで我慢したら、呼吸を元に戻します。
(できるだけ我慢するとより早く、深く解放が起こりますが、状態によっては負担にもなり得るので、決して無理はしないでください。)

4.最も楽な所で息を止め、できるだけ我慢して息を元に戻す、というプロセスを何回か繰り返します。
つまり、上記の2と3を数回繰り返すのですが、一番初めの楽な所と2回目、3回目の楽な所は微妙にタイミングに違いがあるはずなので、微調整を意識してみてください。

5.3〜5回、2と3のプロセスを繰り返すと、それによって横隔膜のロックが外れて呼吸が楽になっているはずです。
試しに再び深呼吸をしてみましょう。
息が吐きやすかった人は吸いやすくもなっているはずで、逆に吐きにくかった人は十分吐けるようになっているはずです。

以上が横隔膜の緊張を取り除いて、呼吸を深くする方法です。
微調整まで考えると、やれることは他にも色々あるのですが、ひとまずこれをやってもらえるだけで、かなり呼吸は楽になると思います。

ぜひお試しください。

次は横隔膜が緊張する理由とそれをリリース(解放)するメリットについて書いていこうと思います。

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