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ゼブラ

君の前では今すら過去なんだ
昼をもてあまして 夜はうずくまって
四肢を投げ出して じっと幕が降りるのを待とう
悲しみがぬるい風になるそのときを

脚がいいな 祈りよりもはやいその脚が
盲いその目が 耳が 鼻が
砂できらめくたてがみが


僕の中に
もしすこしでも
ともる光があるとするならば
それを君にかざしてみたいのだ
そうして照らされた君がゆっくりとまばたいて
おまえのほかにはなにもいらないと
そう言ってくれるだけで
ほかになんにも望まないのだ

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