感動を共有したい四十路映画記録 #0001「トップガン:マーヴェリック」
本日は「トップガン:マーヴェリック」です。
はじめに
前作「トップガン」のビデオが家にあったことと、主人公と同じようなジャンバーを親父が着てたような記憶とか、一度聞けば忘れられない挿入歌の印象が強い映画でした。36年振りの続編を鑑賞するにあたり前作の予習をしましたが、年齢を重ねた今こそ見て期待を裏切る満足度を感じましたし、正直メインが本作で、その前日譚たる前作をもう一度見ようと思える作品でした。
最初のシーン
空母に戦闘機が帰ってきては発進するシーンであの挿入歌が流れつつ、出演者の名前が表示されたり、飛行機と並行してニンジャを駆る主人公、酒場で主人公を含むトップガンが女性に声を掛けるみたいなあの時代のアメリカ映画感は前作の高揚感を漂わせ、期待するファンへのサービスだったと思います。こういうのたまらん。
ストーリー
国防における戦闘機乗りは無人戦闘機に取って変わられる未来が現実的になってきた現代。任務においていくつもの勲章を貰いながら、授かるべき役職に興味もなく何十年も現場で無茶をし続ける主人公が、現場から追い出される間際に、その実力を信じるかつての同僚の助けを得て、戦闘機教官として舞い戻る。
印象的なシーン
格納庫の中で戦闘機、ロッカー、ジャンバー、バイク、仲間で見つめ讃えあう写真、その全てがとてつもない年季を感じる佇まい。
「精鋭である君達はこの戦闘機マニュアルを熟読しているはずだ」と言った直後にそのマニュアルをゴミ箱にポイ!
前作ではビーチバレーだったものが今回はアメフトを通してトップガンの親睦を深めていましたが、筋肉は前作の方が男臭いです。
前作の主人公の恋人役は出ません。今回のジェニファーコネリーの男らしい帆船技術に惚れます。とても爽やかです。がとても可愛らしい女性です。
敵国の核兵器破壊ミッションを成功させるための教官として舞い戻った主人公は、誰の牙も寄せ付けない実力で若者を黙らせ、腕立て伏せ200回させます。
主人公に敵意剥き出しの若者は、訓練で主人公相手に下限高度に迫る危険な操縦行為で挑戦し、危うく大事故になるところでした。
危険行為の責任や任務をやり遂げるよう迫る上司に「私の目標は任務をやり遂げることではない。任務をやり遂げ、必ず生還することです。」と主人公。
主人公の課した無茶な速度で無茶な飛行ルート通る訓練を熟せない若者の習熟を待てない主人公の上司は訓練期限を早め、主人公を解任してしまいます。
全く別の訓練が始まろうという中、突然レーダーに映った戦闘機は当然主人公。無茶な飛行ルートを圧倒的速度でやり遂げ、飛行編隊長に選ばれました。
順調にミッションが進んでいき、最後最後後方を飛んでいた若者が撃墜されてしまうのかというところ、先頭に居たはずの主人公が身を挺して救う。
自分たちの教官が死んでしまったと思われたところで上司からの母艦への帰投命令。ところ変わって生きていた主人公目線のシーン。
重武装した敵のヘリコプターに追われ死を覚悟したところで、主人公が生きていると信じて戻ってきた若者がヘリコプターを撃墜。
これからどうするのかと敵の戦闘機を奪って逃げようと無茶な提案をする主人公。ここら辺は若干ミッションインポッシブルを感じずにはいられない。
旧世代の戦闘機で無事に脱出し母艦に帰ることができそうだと思われたのも束の間、敵の最新鋭の戦闘機に発見され追跡されてしまう。
奪ってきた戦闘機と目の前にした戦闘機の性能の差をものともせず、研ぎ澄まされた技術で敵を圧倒する主人公。「パイロットの腕」が違うということか。
しかし追ってきた別の戦闘機に追い詰められ、「許せ、グース」と死を覚悟したところで、母艦で待機していた味方機に救われ、全員無事に生還する。
母艦に集まった全ての者が歓喜に沸き抱き合った。主人公と若者、お互いを讃えあうその姿を切り取った写真は、あの日の仲間との時間を思わせる。
感想
結構ゴリゴリに王道な展開ですが、本当にいい意味で裏切られるし、作品に対するファンの気持ちを裏切りません。フィクションだと分かっていても、ほとんどのシーンは本物です。戦闘機は乗れないから、せめてバイク乗りたくなります。ニンジャ。
おすすめな見方
imaxという臨場感ある音響で見るとエンジン音が腹に響きます。私は左端っこ寄りな席で鑑賞しましたが、戦闘機が傾いたようなカメラワークと角度に近いのか、音響も相まって戦闘機に乗っているような感覚を覚えました。重力までは感じられませんが。