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小山泰子
2021年6月21日 23:16
電車の中で20代前半の頃です。その頃私は編み物を習っていて、その日も大きな荷物を肩に下げ、電車に乗っていました。特急電車はやはり混んでいて、通路で立っていました。時刻はお昼過ぎ。丁度後方から強い日差しが差し込んでいる頃。2人席の窓際に座っている男性のお客さんの後頭部に、まるでお茶の水博士のような円形の後頭部にその陽射しが直撃していました。年齢のせいか少々脂ぎった地肌がジリジリとしているようです
2021年6月25日 17:03
ピアノレッスン土曜日の午後、いつものように小学生の私はバス停を降りて、小さな坂を下りほそい道を歩いて、ピアノの先生の家に向かっていました。その時後ろからリズムに乗ってタッタッタっと足音が近づき、あっという間に私を追い越していきました。それは青いジャージ姿の大学生くらいの男の人です。「あっ落ちた!」後ろポケットから何かが落ちて、走り寄って拾い上げると、それは4つに畳んだお札の束でした。
2021年6月28日 14:29
長い物には巻かれない最近「あなたの強みはなんですか?」と問われたことがありました。私は「どこでも、いつでも自分らしく振る舞うこと」と答えました。ただ、これには少し不足していることがあります。「そんなふうにできることを目標にしている」という意味合いが抜けている点です。「わがまま」とは全く違います。「長い物には巻かれない」という意味です。しかも周囲に迷惑や嫌味を与えることなく。このことは日
2021年6月27日 16:17
「友達」と一言で言っても....地元の大学に進んだ私は、幸運なことに高校の友達も多く一緒に進学しました。ただ、同じ学科には高校の友達はいなくて、いつも一緒に行動するのは新しい友達でした。高校の友達も「友達の友達は皆友達」(懐かしい)式で、輪が広がっていきました。となると、時には高校の友達と新しい友達が混ざることがあります。女子同士は男子には考えられない順応性があって、まるで前からの友達のように