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マラソンセッションの終わり | Jul.8

月初から昨日の誕生日までの7日間を「マラソンセッション」と称して、とにかく書きまくってみた。

「まずは量」と、ただひたすら書き連ねるだけにしようと考えていたのだが、3日目にして、何も考えず、さしたる指標もないまま、ただ書いているだけでは得るものが少ないと気づいて、そこからは若干方向修正。
1日の中で書くべき項目をしっかりと定めて、毎日繰り返しそれを消化していくようにしてみた。

noteに記事を投稿すること、
小説のアイデアを3つ出すこと、
何かのシーンを2つ文章で書いてみること、
作りかけのままのプロットのどれか一つに肉付けをすること、
読み終えて書棚に並んでいる小説の概要を10行にまとめてみること、
箇条書きでの「起承承転承承転承承」練習を1つこなすこと。
これを7日間やった。
ちょっとした強化合宿気分だ。

この程度のトレーニングで何かを得たり、到達できるはずがないのは、最初からわかっている。わかった上でやることの重要さもまた身にしみてわかっているので、不満もない。
これで書く力が上がることなどないが、頭の動き方については大きな刺激になった。

センスを持っている人なら、こんなことをせずとも、きっとうまい具合に小説らしいものを書けてしまうんだろう。
ただ、それは「ウサギとカメ」でいえば、先行したウサギに他ならないのではないかという予感がする。願望ではなく。
軽い建物は軽い土台でいいかと言えば、全く逆で、軽いものこそしっかりした基礎で立てられていなければ、すぐさま吹き飛んでしまうものだ。

全ての競技スポーツに足腰、下半身の強さが必要なように、小説書きにもやはり足腰の強さは欠かせない。
そのことに改めて気づいて、自分の足腰がどの程度弱っているのかを確認できたのは、マラソンセッションの収穫だった。

基礎トレーニングって地味で代わり映えがしなくて、そのくせ辛くて、好んではやりたくないもの。
一から十まで競技と同じとは思わなかったなあ。

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樹 恒近
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