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あめがふるときちょうちょうはどこへ|雨のとき、小さな世界はどう動く?|大人も楽しめるおすすめ絵本

雨の時を楽しむことって素敵だ。雨音を楽しんだり、素敵なレイングッズを楽しんだり。レインシューズで水溜りにじゃぽんと飛び込んでみるのも楽しかったりする。

雨の世界はどうなっているのか、想像してみるのも楽しい。雨が降ったら、いつも通りで見る猫はどこで雨宿りするんだろう。てんとう虫は雨粒に負けたりしないかしら。魚は雨が降ると嬉しいのかなあ。

そんな想像力をぐんと膨らませてくれるのが、この絵本だ。

『あめがふるときちょうちょうはどこへ』
M・ゲアリック 文/L・ワイスガード 絵/岡部うた子 訳
金の星社

文はメイ・ゲアリックさん。ベラルーシ出身アメリカ育ちの児童文学作家・編集者さんだ。

絵は、レオナード・ワイスガード(Leonard Weisgard)さん。アメリカ出身で、200冊以上の児童書のイラストレーションや著作に携われた方。

文と絵を担当されたのが、異なるバックグラウンドで生まれ、育った2人というのも、私にとってアツいポイントだ。

子どもにとって、文と絵を担当した人の情報なんて大きな意味を持たないかもしれないが、それでも様々な人々の著作に触れさせてあげたいし、いろんな人の目を通した世界に連れて行ってあげたい。

世界は広く、一生かけたとて世界の全てを把握することなんてできない。だからこそ、絵本で豊かに想像を馳せて欲しいのだ。

さて『あめがふるときちょうちょうはどこへ』はその名の通り、雨が降った世界が舞台だ。語りかけるような優しい文体で、お話を展開する。

雨が降ったら、傘を差したりどこかで雨宿りしたり、あるいは急いで家に帰るかもしれない。でも、野にいる動物たちはどうだろう。雨の時間をどう過ごすのだろう。

詩のような、歌のようなリズムを持つ美しい文章と、柔らかく広がりのある絵が、いつもと違った雨の世界へ連れて行ってくれる。

この絵本を読んだ後、きっと雨の世界がより美しく、輝いて見えるはずだ。窓からみる雨に、雨粒に、どきどき目を輝かせる子どもを想像しながら、私はこの絵本を手に取るのだ。



絵本についての私のnote

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