見出し画像

いととと流、現代4コマの作り方①【#現代4コマ】

どうも、いとととです。
今回は、現代4コマの作り方についてお話しします。

現代4コマって、どうやって作ればいいの?
これは、いとととがよく聞かれる質問のひとつです。
漫画の枠にとらわれない自由な表現が特徴の現代4コマですが、実はその分、アイデアをどこから生み出せばいいのか悩む方も多いようです。

そこでこの記事では、現代4コマを作るためのさまざまなアイデアの出し方をご紹介します。
日常の何気ないものから着想を得たり、音楽や記憶をテーマにしたりと、幅広い方法を解説していきます。

これを読むだけで、あなたの頭の中にも4コマのネタがどんどん浮かぶかもしれません!
それでは、現代4コマの世界を一緒に探ってみましょう。


身近にあるものから作る

日常生活の中で目にする何気ない物事をテーマにする方法です。
身近なテーマだからこそ、誰でも共感しやすく、親しみやすい作品が作れるのが特徴です。
現代4コマのアイデアは、いつもの日常の中に無限に転がっています。

3分経った

こちらは「3分経った」という作品です。
カップ焼きそばをテーマにした現代4コマで、4コマ目では湯切り口からお湯が流れ出る様子を表現しています。

この作品は、現代4コマでありながら、4コマ漫画のようなオチがあるのが特徴です。
最後のコマで何が起こっているのか気づいた瞬間、「なるほど!」と納得できる作品で、Xに投稿した際には多くの反響をいただきました。

音楽から作る

音楽や音を連想させるテーマを使い、読者に「音」を思い浮かべさせる作品を作ります。この手法を「網膜音楽」と呼ぶこともあります。

ベートーヴェンの4コマ

こちらはベートーヴェンの4コマです。
ある日ふと、ベートーヴェンの「運命」冒頭の「ジャジャジャジャーン」を4コマで表現できるのでは? と思い、作った作品です。

  1. 「ジャ」

  2. 「ジャ」

  3. 「ジャ」

  4. 「ジャーン」

まさに4コマの構造そのもの。
さらに、4コマ目の「ジャーン」を表現するためにベートーヴェンを引き伸ばしているのですが、これがオチとしても機能しています。

また、この作品は誰もが知るベートーヴェンの肖像と「運命」 を題材にしたことで、現代4コマが広がるきっかけとなりました。
身近な題材でも、4コマの形式を活かせば新しい表現が生まれることを示した作品です。

記憶の隅をつつく

誰もが知っているけれど、普段あまり話題にしない記憶や概念をテーマにする方法です。
マニアックすぎると誰にも伝わらないし、あまりに分かりやすいテーマだと平凡になりやすいので、ちょうどいい塩梅の「少し意外なもの」 を見つけるのがポイントです。

大切なのは、みんなの記憶の隅をちょうどよく掘り起こせる題材を選ぶこと。
「そういえばこんなのあったな!」と感じてもらえるものがベストです。

奇跡的にレーザートラップ避けられた4コマ

こちらは 「奇跡的にレーザートラップを避けられた4コマ」 です。
海外映画でよく見る、レーザートラップを華麗に避けるシーンを4コマに落とし込んだ作品です。

この題材は、誰もが知っているけれど、普段わざわざ話題にしないもの。
しかし、「あのシーンを4コマで表現できるのでは?」とふと思い、生まれました。

一見、映画の中だけの出来事に思えるシーンも、4コマのフォーマットに落とし込むことで 新しい面白さや意外性が生まれます。

言葉遊び

言葉から着想を得て現代4コマを作る手法です。
ことわざや慣用句を題材にしたり、既存の単語をもじったりして、4コマのアイデア源にすることができます。

口から出まかせ
一周回って面白い
首を突っ込む
芳香性の違い

ことわざや慣用句を調べ、その中から4コマになりそうなものを選ぶことで、比較的取り組みやすいのが特徴です。
言葉の意味や響きを活かして、新しい視点で描くことで、シンプルながらも意外性のある作品に仕上がります。

感情をテーマにする

感情の動きをそのまま4コマに落とし込む手法です。
現代4コマは難解な作品が多く、共感されづらいこともあります。
しかし、感情の揺れ動きを描くことで、読者が共感しやすくなるのが特徴です。

感情の波に押し流される

こちらは 「感情の波に押し流される」 という作品。
押し寄せる感情の波に飲み込まれる様子を4コマで描き、その激しさや変化を効果的に表現しています。

感情の動きをそのまま表現することで、視覚的にも感覚的にも伝わりやすい現代4コマが生まれます。

コマ枠で遊ぶ

現代4コマはすべてコマ枠で遊んでいると言われそうですが、ここでいう「コマ枠で遊ぶ」とは、コマの間を効果的に使って何かを表現するという手法です。

涙が止まらない

「涙が止まらない」 という作品では、コマ枠を活かして涙が止まらない様子を表現しています。
単なる絵やセリフだけでなく、コマの構造そのものを使うことで、新しい表現の可能性が生まれます。

ちなみに、なむさんという作家はこのコマ間表現が得意なので、ぜひチェックしてみてください。(この手法の開拓者です)

会話から作る

日常の会話を、そのまま吹き出しで4コマに落とし込む手法です。
会話のあるあるネタや、テンポのいい掛け合いなどを表現でき、シンプルな手法ながらも手軽に面白さを表現できます。

さらに、2〜3コマ目をあえて空白にすることで、間を効果的に演出することも可能です。
ちょっとした沈黙や間の取り方ひとつで、オチのインパクトが変わるのも、この手法の魅力です。

会話


逆にする

元々あるネタを逆の発想で表現する手法です。
例えば、爆破オチ(爆発オチ)を逆にするサビで熱唱する曲をサビだけ熱唱させないなど、さまざまなものを逆転させることで、新しい面白さが生まれます。

逆・爆破オチ(逆・爆発オチ)
逆・粉雪

この手法の魅力は、意外性のあるオチが自然と生まれることです。
定番の展開をひっくり返すことで、読者の予想を裏切る驚きや面白さを作り出せるので、おすすめです。


何も作らないで作る

既存の物や概念をそのまま使い、4コマとして成立させる手法です。
美術用語で言えば、レディメイドアプロプリエーションです。

例えば、4コマっぽく見える風景、国旗、画像、絵画作品などをそのまま使い、「これは4コマです」と言い張る。
つまり、4コマを作るのではなく、見つけるだけで作品として成立するのが特徴です。

この手法の最大の魅力は、圧倒的な手軽さ
4コマっぽいものを見つければ、すぐに作品として投稿できるのが強みです。

スウェーデンの4コマ
見てここ、4コマ

コラージュを駆使して4コマを作る

アイデアに詰まったときに便利な手法です。
偉人や商品の画像などを切り貼りして強引に4コマとして仕上げる手法で、特別なアイデアやスキルがなくてもユニークな作品を作れるのが魅力です。

MAD動画やおもしろFlash、クソコラ画像のような面白さを手軽に生み出せるのが特徴で、何も思いつかなくても、まずは適当に作り始めてみましょう。

例えば、伊能忠敬をチキンラーメンと組み合わせるニュートンにいろんなものを足してヘンテコな画像を作り、それを4コマと主張するなど、発想次第で無限に広がります。

個人的には、とても手軽で初心者向けの手法だと思っています。

チキンラーメンを測量する伊能忠敬の4コマ
チキンラーメンに卵をINした時に万有引力を思い付いた瞬間

とりあえずここまで!

とりあえず、今回はここまで!
まだまだ現代4コマを作る手法はたくさんありますが、ひとまずこの辺で。
続きも書く予定なので、お楽しみに!

みなさんもぜひ、この記事を参考に現代4コマを作ってみてください!
そして、現代4コマアカウントも絶賛稼働中!
なんと 1日に8作品も投稿されています。
眺めるだけでも楽しめるので、ぜひチェックしてみてください!

これからも現代4コマをよろしくお願いします!


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集