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なんとかするさの精神で

ソーイングは、一度間違えたらやり直せないから、ざっくりとした性格の自分には向いていない、と長いこと思っていた。

ところがどっこい最近は、その制約を楽しんでいる自分がいる。

失敗したら(失敗というのは、サイズが合わなかった、というケースが多い)、そこからなんとかして着れるものを作れないか、知恵を絞るのが楽しい。

失敗その一。
子どものトレーナーを縫った。あとは裾の仕上げだけ!というところで念のため持って帰って着てみてもらったら、頭が入らない!!

9ヶ月の健診で既に49センチ近い頭囲だった息子(成長曲線のグラフのグリッド自体を突き抜けていた)。以前にも機械編みのベストの頭が通らない事件を一度やっていたのに、またやってしまった。

ニット生地とはいえ、伸びが少ない生地だったから、そもそも全体的にきついんじゃないかと心配はしていたのだけれど、案の定。

ということで、既に縫い付けた袖の袖山を少しと肩を片方だけ解いて、後ろ肩にボタンをつける部分の布を追加して、前肩の布端を処理して、プラスナップをつけた。

これはお友達にプレゼントする分とあわせて2着同時に縫っていたので、とりあえず息子の分で実験的に肩ボタンのあきをつくってみて、プレゼント分はさらにそれを改良して完成させた。

着せてみたらぴったりサイズで、あたまもちゃんと通って、ボタンもちゃんと機能して、良い感じ。

あそこであきらめないで最後まで完成させてよかった、、!

失敗その二。
沖縄旅行、出発2日前から突如縫い始めた自分のロンパース。
何度も使っているこちらの本からなので、以前に縫ったパンツやドレスのサイズを参考に、Sサイズをチョイス。

日本のソーイングパターン、だぼっと大きめになるものが多い印象で、ぴったり着た方がスタイル良く見えるのになと思うことが多く、ちょっと攻めの小さめチョイス。

がしかし、胸囲が足りなかった、、。
ボタンバンドの3センチずつの重なりが1センチくらいしかとれそうにない。しかもそれ閉めちゃったら腕が動かしにくい。きつい!

そこで今回は、前を重ねないといけないボタンをやめて、突き合わせでオッケーのジッパーにしてみることに。

細かいところは色々無理やり感があるけれど、なんとか心地よく着られるゆとりがとれて、上下も無事つなげられて、沖縄で着るのにも間に合った。

なんとかなるものね。

Vネックのあきが大きくなってしまったけど、下に見せられるインナー着たら全然問題なし。ロンパースというのも着心地やスタイルどうなのかしらと心配だったけど、快適快適!

既製品で上身頃もパンツもぴったりのものを探すのって難しそうだから、わざわざ縫う意味も大きいしね。

今回のなんとかするバージョンで身頃とパンツのサイズ調整もできたし、そもそも身頃はサイズアップが必要だともわかったし、次はぴったりのものをばしっとつくりたいな。

失敗したー!!!と思っても、そこから知恵を絞ってなんとかする。もしかすると、なんとかできたら、すんなりつくれたときよりもずっと嬉しいかもしれない。着ているときも、何度でも、ナイスアイデアだったな〜、なんとかできてよかったな〜と、嬉しい気持ちが続くのよ。

そういえば、昔から、ピンチに追い込まれたのをアイデアでなんとかするのが好きなんだよね。得意だし。だからソーイングも、場数をこなすうちになんとかする手札が増えてきて、何とかできるようになってきて、とても楽しい。

ソーイングは、編み物と違って、失敗したら戻れないのは間違いないけど、そこからなんとかする手立ては色々ある。それが逆に楽しい。そんなことを考えていました。

すっかりお気に入りになったロンパースを洗ってもう一度着ている今日、旅行中の沖縄にて。

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itoshigoto
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