啄木本人は、妻に読まれたくなくてわざわざローマ字にして書き、死ぬ前に日記は燃やしててくれと妻に言い残したのに
〇月〇日
ネットで、川越の弁天横丁に新しい古書店、古書&other's 「ハルパリブックス」が開店したという記事を読んだ。1年前くらいのことだ。なかなかその機会が訪れなかったが、先日行ってみた。
その住所に見つからなかった。昭和の名残が漂う建物はには看板も何もない。隣と思われるカフェに聞いてみたら、閉店しました、という返事だった。残念だ。
〇月〇日
石川啄木「ローマ字日記」
啄木本人は、妻に読まれたくなくてわざわざローマ字にして書き、死ぬ前に日記は燃やしててくれと妻に言い残したのに、結局、妻の手によって友人に渡され、公開される。
啄木研究としては貴重な文献にはちがいないが、秘部が赤裸々に書かれ過ぎていて、妻どころか、世間の目にさらされるとは、啄木自身思ってもみなかったのではないだろうか。
今日の啄木の人物像はこの日記をベースにして作られている。
作家(歌人)研究とは、根掘り葉掘り調査される。因果なものだ。
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