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世界に一冊しかない本になる
〇月〇日
昭和の雰囲気の喫茶店が好きだ。
店に入ると新聞や雑誌が置いてあって、店主が買って読んだであろう小説の単行本が書棚に収まっていたりすると、なおいい。
いい感じに枯れた店主が多い。お人柄が偲ばれる。
〇月〇日
本は発行した部数だけ、同じ本が存在している。つまり同じ著者の同じ出版社から出た同じ版の本は、どれも同じだと思われている。
でも、その同じ本を世界にたった一冊の本に変える方法がある。
それは、気になる一文、気に入った一文に傍線を引くことだ。あるいはページの余白に自分の感想を書き込むことだ。
「誰かがその一か所に一本の線を引いた時点で、そのひとの『読み』が追加された、世界に一冊しかない本になる」(内沼晋太郎「本の逆襲」)
だな。
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