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「ストーカーレポート」第2話アキバメイドの悲劇⑨を更新しました。

 小説サイト「NOVEL DAYS」にて、「ストーカーレポート」第2話アキバメイドの悲劇⑨を更新しました。
 よろしければ続きは、小説サイトでご覧ください。

 私はコンビニの店長を解雇された。犯人逮捕に捨て身になって協力した功績は認められたものの、警察の到着を待たずにさっさと帰ってしまったことで、店長としての自覚と責任感の欠如を問われたのだ。
 本社にはそのとき重要な用事があったからと説明したのだが、その用事の内容を明確に口にできなかったことが、今回の解雇につながった。
 コンビニ店長には、何の未練もなかった。

 腑に落ちない点がいくつかあった。
 由比が恋愛し、ミズキが自殺し、由比自身も自殺未遂を起したのは、四十二年も前のことなのだ。どうしていまになって、峰岸勇人会いにきたのだろう。ヨーグルトを万引きしたこともひっかかっていた。たしかに金はなかったが、ヨーグルトを万引きするほど、金に困っているとは思えなかったからだ。
 由比のアパートにいくと、すぐにドアのロックを解錠した。そのくらいのことは、なんでもない。
 デスクの引き出しのなかを捜していると、興信所の名前が印刷された封筒が出てきた。どうやってサンプルを採取したのかはわからないが、勇人と、由比のDNA鑑定の結果報告書がなかに入っていた。その報告書を読んで驚いた。ああ、そういうことだったのか、ともやもやした塊のような胸のつかえがすうっと落ちたような気がした。
 峰岸勇人は、由比の息子だったのだ。由比は、そのことを本人につたえるべきかどうか、ずっと悩み、迷っていたのだ。由比は、勇人が「住んでいるにもかかわらず」ではなく、「住んでいるから」この町にやってきた。
 だから毎日のようにコンビニに顔を出して、ときには気をひくために、ヨーグルトを万引きしたりもした。
 さらにデスクの引き出しを漁っていると、例の手紙の続きが見つかった。


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緒 真坂 itoguchi masaka
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